脱北者、ラオス新ルート浮上 中国からタイ入国 陸路での往来活発化 | trycomp2のブログ

脱北者、ラオス新ルート浮上 中国からタイ入国 陸路での往来活発化

【バンコク=岩田智雄】ビエンチャンの外交筋によると、北朝鮮脱出住民がタイへ逃れるメーン・ルートとして中国南部とタイ北部の間を結ぶラオスの国道3号が新たに浮上している。中国とラオスの陸路での国境の往来が活発化し、密入国が容易になっていることが背景にあるという。

 脱北者は偽造旅券などで観光客やビジネスマンになりすまし、中国南部の国境の町、モーハンから陸路でラオスに入国。ボーテンからルアンナムタを経由してフアイサイまでの国道3号を陸路で移動する。メコン川をわたってタイ北部のチェンコンに入り、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に保護を求めるケースが増えている。何人がこのルートでタイに入国したか不明だが、同筋は「今年前半に十人以上がこのルートでタイに入国したのは確実」と産経新聞に証言した。

 一方、バンコクの別の外交筋によると、今年九月以来、脱北者とみられる数グループ計二十五人がタイ北部で当局に拘束された。多くがラオスから入国したとみられ、少なくとも三十五人の脱北者が今年タイに入国したことになる。

 東南アジアへの脱北ルートにはこのほか、中国-ミャンマー-タイ、中国-ベトナムなどが存在する。ラオス政府は新たなルートとして国道3号周辺を注目しているが、友好国の北朝鮮との関係悪化も警戒しており、ビエンチャンの外交筋は「脱北者の通過を見て見ぬふりをしているのが実情だ」と語る。

 脱北者がタイを目指す理由は、タイ国内で警察に拘束されても北朝鮮に強制送還される恐れがないということだ。多くの脱北者はUNHCRに引き渡され、最終的な目的地・韓国を目指すことになる。

 バンコクでUNHCRに登録された脱北者は、韓国人系の教会に保護されたり、飲食店で働くなどして韓国への渡航の許可を待つケースが多い。

 タイを含めた東南アジアへの脱北者は、中国国内での取り締まりが厳しくなった二〇〇〇年ごろから急増。関係者によると昨年の時点で東南アジア各国と、中国南部のラオスなどとの国境付近には約千人の脱北者が滞留していたという。このうち、バンコクやチェンマイなどタイ都市部に滞在している脱北者は約三百人いるとみられている。
Sankei Web 産経朝刊 脱北者、ラオス新ルート浮上 中国からタイ入国 陸路での往来活発化(11/28 05:00)