6カ国協議、9月再開 年内履行合意できず

【北京=新貝憲弘】北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の首席代表会合は二十日、「朝鮮半島非核化」など五作業部会すべてを八月末までに開催し、全体会議を九月初めに再開することを盛り込んだプレスコミュニケを発表して閉幕した。六カ国外相会合については、全体会議後の早期に北京で開くとしている。
当初日程より一日延長した会合はこの日、午前十一時半(日本時間午後零時半)から一時間十五分にわたり行われた。終了後、議長の武大偉中国外務次官が「初期段階措置の履行と次の段階の措置、外相会合について真剣に討議した」と述べ、コミュニケを読み上げた。
核施設の「無能力化」など「次の段階」措置の履行について、各国は期限を設けることに同意したものの、年内履行という設定には一部が難色を示した。このためコミュニケは、北朝鮮が核施設の無能力化とすべての核計画の申告を「真剣に履行する」とあらためて表明したとするにとどまった。
会合終了後、韓国首席代表の千英宇(チョン・ヨンウ)外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長は「次の段階は初めて歩く道。整地作業したことに意味がある」と評価。米首席代表のヒル国務次官補は「まだ年内履行の設定は可能だ」と希望を示した。
今回の会合では四カ月ぶりに日朝協議が行われ、「日朝国交正常化」の作業部会を八月末までに開催することとなった。日本首席代表で外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長は「北朝鮮の考え方がより明確に示され、次のステップに向かう新たな出発点だ」と語った。
中日新聞:6カ国協議、9月再開 年内履行合意できず:北朝鮮問題(CHUNICHI Web)