ドーハで働く北朝鮮労働者は「仕事熱心」 | trycomp2のブログ

ドーハで働く北朝鮮労働者は「仕事熱心」

12日午後1時(韓国時間午後7時)、カタール・ドーハ市内のハマド病院救急外来。前日の晩、頭に重傷を負い担ぎ込まれた北朝鮮人1人が横になっている。名前はユン・グァンホ、30歳だという。「木を植えに来たんです」と北朝鮮なまりの言葉で答えた。意識がもうろうとしている様子だったが、自分は4人兄弟の3番目で、中国を経てカタールに来たということは覚えていた。「祖国の知性金星合弁会社で肉体労働をしていた」という彼は、1カ月の予定でカタールの造園事業に携わっているそうだ。

 現在、カタールには1000人以上の北朝鮮労働者がいる。そのほとんどが建設現場で作業している。こうした労働者たちは約3年前から目立ち始めたが、今年に入り大幅に増えた。北朝鮮はクウェートの人材会社を通じ、カタールの建築・道路・造園事業現場に労働者を派遣している。アラブ首長国連邦のドバイには北朝鮮の造園会社の支社がある。ユン・グァンホさんもその1人で、カタールに到着してから3日経つそうだ。いつ、どんな事故に遭ったかは憶えていない。「大勢の人に押されて…」と言うだけだ。「一緒に来た同僚たちは、警察と共にユン・グァンホさんを病院の救急外来に搬送、彼の身のまわりの品を置いたままいなくなった」と看護婦は話す。連絡先も渡されていない。救急外来の患者リストにはパク・チャンチョルというでたらめな名前が書かれていた。

 一方、ドーハから南に約40キロ離れているメサイドのカタール石油(QP)従業員住宅建設現場。真っ黒に日焼けした顔の北朝鮮労働者たちが工事中のコンクリートに座り、昼食をとり始めていた。ステンレスのどんぶりにご飯がうず高く盛られ、おかずはキムチなど2~3種類。ここではカタールの建設会社アルジャバー・グループに雇われている北朝鮮労働者243人が2階建の集合住宅164棟を建てている。

 ほとんどが大工と鉄筋工で、建物の骨組をしている。午前7時から最低12時間働き、ひと月250-300ドル(約2万9200-3万5000円)を受け取る。コンクリートが現場に入る日は徹夜で作業する。カタールへ来て8カ月になるという労働者は、「暑さに耐えるのは大変だが、仕事はどこでも同じ」と言った。写真を撮ろうとすると「許可を受けたのか? きつい仕事をしているのに、同じ民族同士でそんなことをするな」と阻止された。現場監督のモハマド・ナデルさんは「管理職クラスのエンジニアたちは全員、北朝鮮の“大統領”の顔が入ったバッジをしている」と話してくれた。そこでその“大統領”はもう死んだと言うと、「ここで働く人たちは死んだのではなく、眠っているだけだと言っていたが…」と言いながら笑った。

 北朝鮮の労働者たちはカタールの建設会社に人気がある。ネパール・バングラデシュ・インド人労働者よりも人件費が安いのに、仕事ができるからだそうだ。アルジャバー・グループのアル・アジナ・ジヤド社長は「作業の成果が高く、とても熱心に働く。もっと多くの北朝鮮労働者を雇いたい」と話す。

 週末には数人ずつでドーハ市内に行くこともある。市内には韓国レストランが2店あるが、ときどき北朝鮮の労働者が来て「キムチを少し分けてもらえないか」と聞くそうだ。10日ほど前には3-4人が来て、メニューを見つめただけでそのまま立ち去ったという。「予約する」というイタズラ電話もあるそうだ。こうした北朝鮮の労働者は、今回のアジア大会に雇用企業の許可を得て作業を早々に終わらせ、集団で応援に来ている。アルジャバー・グループ系列のチョンシン建設チョ・ナムシク部長は「支給される賃金のうち、北の労働者自身が手にする金額はいくらもない。指導員により、ほとんどが本国に送金されていると聞いている」と教えてくれた。

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
朝鮮日報 Chosunilbo (Japanese Edition)