北朝鮮、中国より対米優先 6カ国再開「時期尚早」 | trycomp2のブログ

北朝鮮、中国より対米優先 6カ国再開「時期尚早」

 【北京=城内康伸】6カ国協議の議長、武大偉中国外務次官の北朝鮮訪問は、北朝鮮側が核計画の申告をめぐり、関係国の要求に応える内容を示さず、ほとんど成果なく終わった。中国は北朝鮮への説得を通じ議長国としての存在感を示したい思惑だったが、北朝鮮が米国との2国間協議を優先させる姿勢を浮き彫りにしたといえる。

 10月の6カ国協議の合意文書で年末が実施目標とされた「第2段階」措置は、核施設の無能力化で進展がある半面、もう1つの要件である核計画の申告が遅れ、年内完了は困難な見通し。米首席代表のヒル国務次官補は今月上旬に訪朝。北朝鮮首席代表の金桂冠(キム・ゲグァン)外務次官と会談したが、申告内容で「相違点」を残した。

 武次官は訪朝で5カ国が求める「誠実な申告」を実行するよう説得、遅れている非核化プロセスの進展を目指していた。踏み込んだ回答を引き出せば、議長国としての存在感は強まる。しかし北朝鮮側は申告内容をプルトニウム関連に限定、濃縮ウラン疑惑の解明を先送りする意向を示した。

 北朝鮮側が難色を示したことで、12月上旬の開催で調整されていた6カ国協議の首席代表会合が来年にずれ込んだこともあり、中国としては早期開催を働きかける必要もあった。北朝鮮はこれに対し「時期尚早」との立場を伝え、開催時期の見通しを立てることもできなかった。

 武次官は今回、核政策で発言力を持つ北朝鮮の軍部や、外交政策の実質的責任者である姜錫柱(カン・ソクチュ)第一外務次官との会談を期待したとみられるが、実現しなかったもようだ。

 核問題は米朝協議が先行し、6カ国協議の合意が形成されるという流れが定着しつつある。北朝鮮は引き続き、米国との駆け引きを最重視する考えとみられる。


中日新聞:北朝鮮、中国より対米優先 6カ国再開「時期尚早」:北朝鮮問題(CHUNICHI Web)