平和構築、経済協力盛り込んだ南北宣言を発表 南北会談
平壌を訪問中の韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は最終日の4日午後、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記とともに共同宣言「南北関係発展と平和繁栄のための宣言」に署名し、発表した。大規模な経済協力を推進し、朝鮮半島の非核化と緊張緩和を目指すとした。「南北は軍事的敵対関係を終わらせ、半島での緊張緩和と平和を保障するために緊密に協力していく」などとした。00年の6・15南北共同宣言ではできなかった軍事分野での合意が初めて盛り込まれた。
盧大統領に同行している韓国側代表取材団などによれば、大統領と総書記は4日午後1時、平壌の百花園迎賓館で共同宣言に署名した。
宣言は軍事や経済、人道問題など8項目。11月中に、ソウルで宣言の詳細を詰めるための首相級の会談を開く。
「休戦状態(にある朝鮮戦争)を終結し、恒久的な平和体制を構築する」とし、「3者または4者の首脳が半島で会談する」とした。南北朝鮮と米中の4者協議の発足を目指したものとみられる。
朝鮮半島の非核化を目指す6者協議にも言及。北朝鮮核施設の無能力化などを目指した2月の合意を「順調に履行されるように共同で努力する」とした。
北朝鮮南西端の海域に「西海(黄海)平和協力特別地帯」を設けることにした。黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)の見直しを求めた北朝鮮側に配慮した内容で、韓国内の保守派から反発が起きそうだ。
盧大統領は「経済的な相互依存関係が、平和保障のために最も重要だ」と強調。これを受け、南北経済協力の象徴的存在である開城工業団地の拡大や、南西部にある南浦市での造船所建設、鉄道道路の連結事業などを進めるとした。
今年5月に試験運行が実現したソウルと平壌を結ぶ京義線について、開城工業団地用の貨物に限定したうえで、南北連結運行を進める。08年北京五輪の際、南北の応援団が京義線を利用することでも合意した。
盧大統領は4日午前、南浦にある南北合弁の自動車組み立て工場や、黄海に面した河口堰(かこうぜき)である「西海閘門(こう・もん)」などを見学。共同宣言を発表した後、金総書記が主催する昼食会など送別行事に出席する。午後には開城工業団地を見学して夜にはソウルに戻る予定だ。
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