帰国5年 横田さん夫妻が訴え
北朝鮮による拉致被害者のうち、5人が帰国してから15日で5年がたちます。いまだに帰国を果たせていない横田めぐみさんの両親が新潟市で講演し、「一日も早く、すべての被害者が飛行機のタラップを降りてくるのを迎えられるよう、政府は全力で取り組んでほしい」と訴えました。
北朝鮮に拉致された地村さん夫妻、蓮池さん夫妻、曽我ひとみさんの5人が24年ぶりに帰国してから15日で5年がたちます。家族会代表で横田めぐみさんの父親の滋さんと母親の早紀江さんは、めぐみさんが拉致された新潟市で講演しました。この中で、滋さんは、5人以外の被害者がいまだに帰国を果たせていないことについて、「『対話』だけで問題が解決するのがいちばん望ましいですが、北朝鮮は『拉致問題は解決した』と主張し続け、『圧力』をかけないと動きません。拉致問題は国家主権や人権を侵害している問題であり、誰が総理大臣になっても解決に力を入れてくれると信じたい」と話しました。また、母親の早紀江さんは「核も拉致も多くの人の命にかかわる大切な問題ですが、拉致は現在進行形の問題で、北朝鮮に閉じ込められたままの大切な命がきょうも助けを待ち続けています。一日も早く、すべての被害者が飛行機のタラップを降りてくるのを迎えられるよう、政府は全力で取り組んでほしい」と訴えました。今も拉致されたままの被害者は、政府が認定しているだけでも12人います。家族は政府に対し、引き続き北朝鮮に厳しい姿勢で臨むよう求めていくとともに、アメリカ政府に対し、北朝鮮へのテロ支援国家の指定を解除しないよう訴えていくことにしています。町村官房長官は「もう5年がたってしまったのかという気持ちだ。この間、帰国された方たちが、就職や就学、地元にとけ込むためにたいへんな努力をしてきたことに敬意を表したい。ただ、まだまだ北朝鮮に拉致されたままの方たちもおり、その方たちを待っているご家族などにとっては、非常に長い5年間であっただろうと思う。少しでも早い解決のため、北朝鮮に対して、誠実で迅速な行動を求めていきたい」と述べました。
NHKニュース