ドイナさん奪い返せ 家族会がルーマニアで共闘確認
【クライオヴァ(ルーマニア南部)=住井亨介】拉致被害者の「家族会」と支援組織「救う会」は5日昼過ぎ(日本時間同日夜)、イタリアで1978年に拉致されたことが確実となったルーマニア人女性、ドイナ・ブンベアさん=当時(27)=の家族と面会。家族会側が「日本の被害者家族とともに戦ってほしい」と連携を呼びかけたのに対し、ドイナさんの弟、ガブリエルさん(39)は「もちろんうかがいます。私の持つ力はとても小さいが、(姉の奪還に)すべてを使っている。私の目が閉じるまで頑張っていきたい」と応え、今月22日に東京で開催される全国集会にも参加する意志を示した。
面会には、ドイナさんの母、ペトゥラさん(76)も同席。ドイナさんは78年10月、イタリア人を名乗る男から日本での展覧会開催を持ちかけられ消息を絶った。曽我ひとみさんと、夫のチャールズ・ジェンキンスさんの証言で存在は知られていたが、ルーマニア紙が先月、ガブリエルさんの記事を掲載、身元が明らかになった。
家族会事務局長で、増元るみ子さん=拉致当時(24)=の弟、照明さん(51)は、家族会がニューヨークの国連代表部などを通じてルーマニア政府側にドイナさんの消息解明を働きかけてきた経緯を説明。「日本の家族が日本でお待ちしています」と語りかけ、被害者奪還の象徴「ブルーリボン」バッジを2人の左胸に付けた。
ペトゥラさんは「こんなことは今まで味わったことがない。娘がどうしているのか教えていただいたうえ、招待を受け、非常にうれしい」と話した。ドイナさんの思い出を訪ねられると、ハンカチでしきりに涙をぬぐっていた。
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