拉致・核問題進展せず 北朝鮮、脱北支援者の引き渡し要求 | trycomp2のブログ
日本と北朝鮮は7日午後、北京市内のホテルで拉致問題をめぐる2回目の協議を行った。日本が生存者の帰国、拉致実行犯の引き渡しなどをあらためて要求。北朝鮮は拉致被害者、横田めぐみさんのものとした「遺骨」の返還や、日本の脱北者支援関係者の引き渡しを求め、双方の溝が埋まらないまま終了した。これに先立つ核・ミサイルなどの安全保障協議でも実質的進展はなかった。
日本代表の梅田邦夫外務省アジア大洋州局参事官は協議終了後、記者団に「(北朝鮮から)納得いく答えはなく、溝は狭まらなかった。非常に遺憾だ」と述べた。北朝鮮代表の金哲虎(キムチョルホ)外務省アジア局副局長は「遺骨」について「日本が(DNA鑑定で)別人のものだとしたのだから、直ちに遺族に戻すよう要求した」と表明した。
日本は5日の1回目の協議に続き、政府認定の拉致被害者に関し(1)安否不明の11人の再調査と生存者の早期帰国(2)真相究明(3)容疑者の引き渡し―を重ねて要請した。
これに対し北朝鮮は、北朝鮮難民救援基金の加藤博事務局長ら7人について、北朝鮮の刑法に違反した犯罪者として身柄を引き渡すよう要求。植民地時代に行方不明となった朝鮮人などの消息調査なども求め対立した。
安保協議では、北朝鮮は核問題をめぐる6カ国協議の重要性は認めたが、日本が求めた同協議への早期復帰に関しては回答を避けた。
同時に日本は北朝鮮に対し安全保障上の懸念を表明し、段階的核放棄や配備済みミサイルの廃棄などを要求。北朝鮮は日本の自衛力増強や日米同盟によるミサイル防衛(MD)構想など批判し平行線をたどった。
(共同)
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北朝鮮外務省の金哲虎(キム・チョルホ)アジア局副局長は7日、日本との拉致問題協議後、記者団に対し、北朝鮮を脱出(脱北)して帰国した日本人妻や家族の問題に言及し「中朝国境でわが国の公民を誘拐、拉致した犯罪者の引き渡しを求めた」と明らかにした。引き渡しを求めたのは脱北者支援団体「北朝鮮難民救援基金」の加藤博(かとう・ひろし)事務局長ら7人だと述べ、北朝鮮の「刑法59条(国家転覆陰謀罪)に違反した」と主張した。
また、横田めぐみさんの「遺骨」問題について「必ず解明されねばならない。日本が別人のものだとしたのだから、直ちに遺族に戻すよう要求した」と述べ、日本の鑑定結果を「でっち上げ」とするこれまでの主張に変わりがないことを示唆した。
さらに「朝鮮人の行方不明者の消息、調査問題を日本に提起した」ことを明らかにした。日本の植民地時代に行方不明となった朝鮮人の遺骨調査を指すとみられる。
金副局長は「(拉致問題での)見解の差は大きかった。今回は双方の懸念事項を確認した」とし、議論が平行線に終わったことを認める一方で「互いに疑問点だけを提起していては解決できない。相互理解の立場、協調的な姿勢で実質的な方法を探らなくてはならないということも伝えた」と話した。
(共同)
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拉致問題をめぐる日朝協議で7日、北朝鮮側から同国刑法に違反したとして名指しで身柄引き渡しを求められた脱北者支援関係者らは、一様にあきれ顔を見せた。「将軍さま(金正日総書記)ご乱心か」「『拉致には拉致を』とでも言うべきひきょうなやり方」。痛烈な批判も飛び出した。
「総書記の身柄と引き換えなら引き渡しに応じてもいい」。きっぱりとそう話すのは、北朝鮮側から「犯罪者」とされた脱北者支援団体「RENK」代表の李英和(リ・ヨンファ)関西大教授。
「大量の脱北者をつくり出したのは金正日(総書記)自身なのに、日本人拉致問題を協議する場でわれわれの活動を『犯罪』と決めつけ、持ち出すのは非常識」と憤り「『将軍さまご乱心』の一語に尽きる」と切り捨てた。
北朝鮮難民救援基金の加藤博(かとう・ひろし )事務局長は、報道機関の取材で自分の身柄引き渡し要求を知った。「そんなことを言うから国際社会の信頼を失う。北朝鮮の常識は世界の非常識」。同事務局長は2002年に脱北者支援活動中に中国で拘束され、強制退去処分を受けた経験がある。
同基金は脱北者支援のほか、北朝鮮に200トン以上の食糧も送ってきた。加藤事務局長は「われわれの活動を犯罪視し、政治の道具に使うとは、北朝鮮政権の精神の貧しさだ」と語気を荒らげた。
北朝鮮問題に詳しく、日本人妻らの帰国支援をしたこともある高世仁(たかせ・ひとし)ジン・ネット代表は「『拉致には拉致を』の条件闘争を挑んできた。拉致問題について正面から取り組めない証拠」と北朝鮮側の手詰まりを指摘。「日本の対北朝鮮感情は悪化する。北朝鮮はかえって追い込まれるのでは」と話した。
(共同)
Sankei Web 政治 拉致・核問題進展せず 北朝鮮、脱北支援者の引き渡し要求(02/07 22:24)
