北の拉致非難決議採択 国連総会、初の名指し 中露反対、韓国は棄権 | trycomp2のブログ

北の拉致非難決議採択 国連総会、初の名指し 中露反対、韓国は棄権

 【ニューヨーク=長戸雅子】国連総会は十六日の本会議で、北朝鮮の外国人拉致を「組織的な人権侵害」と非難する決議案を賛成八八、反対二一、棄権六〇で採択した。北朝鮮を名指しして非難する決議が総会本会議で採択されたのは初めて。中国、ロシア両国は反対し、韓国は棄権した。総会決議に法的拘束力はないが、日本人拉致をはじめとする人権問題解決を国際社会が北朝鮮に促すもので、北朝鮮に対する圧力となる。
 決議は日、米、英など四十五カ国の共同提案で、北朝鮮の「組織的で広範囲、重大な人権侵害」に対し、深刻な懸念を示し、具体例として、「強制的失踪(しっそう)という形の外国人拉致に関する未解決の問題」をあげ、日本人拉致問題などに言及。また、「外国から送還された脱出住民(脱北者)への虐待や死刑などの懲罰」-などをあげている。
 採決に先立ち、演説した北朝鮮代表は、米国を「歴史的に戦争と虐殺を行ってきた犯罪国家」、日本を「戦争犯罪国家」とそれぞれ表現し、決議案を提案したことへの不満を表明。日本人拉致については「一九七〇年代の日本との敵対的な状況のもとでたまたま起きたこと」とし、「小泉首相の訪朝で拉致問題は解決済み」との見解を改めて示した。
 北朝鮮に対する非難決議はジュネーブの国連人権委員会(五十三カ国で構成)で二〇〇三年から三年連続で採択されているが、今年四月の決議で、状況に改善が見られない場合は総会で問題を取り上げるべきだとされていた。
≪決議骨子≫
 一、国連総会は、北朝鮮の組織的で広範囲かつ重大な人権侵害に深刻な懸念を表明。これに含まれる具体例は次の通り。
(1)強制的失踪(しっそう)という形の外国人拉致に関連する未解決の諸問題。
(2)政治犯らを収容する多数の強制収容所の存在や強制労働、公開処刑など。
(3)外国から送還された脱出住民(脱北者)への虐待や死刑などの懲罰など。
(4)宗教、表現、平和的集会や結社の自由に対する厳しい制限など。
(5)売春や強制的な結婚のための女性の人身売買など。
(6)人権状況を調査するマンターポーン国連人権委員会特別報告者への協力拒否。
 一、乳幼児の栄養不良が蔓延(まんえん)し、危機的な人権状況となっていることを深く憂慮。
 一、世界食糧計画(WFP)を中心とする国連機関の完全で自由かつ円滑な活動を認めるよう要請。
 (ニューヨーク 共同)
(産経新聞) - 12月17日15時14分更新
Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 北の拉致非難決議採択 国連総会、初の名指し 中露反対、韓国は棄権