<取材日記>怒りを招いただけの「金英男会見」 | trycomp2のブログ
「どうすればあんなにでたらめな主張を堂々とできるのか。 会見を見ながら逆上しそうだった」。30日午前、知り合いの日本政府関係者が電話をかけてきた。普段は穏やかな性格だが、この日は興奮を隠さなかった。「金英男(キム・ヨンナム)さんが日本に対して‘人権じゅうりん’という表現を使うのは開き直った態度だ。拉致をした国が拉致の被害国に‘人権’という言葉を使うとは…怒りで昨夜は眠れなかった」。29日の金英男氏の記者会見を見守った日本人の怒りはピークに達している。
新聞と放送は30日、「金英男さんの会見は北朝鮮当局の脚本によるもの」と激しく非難した。面会場と会見場にいた正体不明の北朝鮮関係者らに対する疑惑も提起された。普段は刺激的な言葉を口にしない横田めぐみさんの母・早紀江さんも、この日だけは「頭の中も、はらわたも煮えくり返っている」と怒りを表した。特に「めぐみさんが幼い頃に頭に大けがを負い、頭痛やうつ病、精神分裂症につながった」(29日会見)、「3歳の時にめぐみさんが交通事故にあい、頭をひどく負傷した」(金英男さんの話を30日に姉・英子さんが伝えた)という部分については、「3歳の時に階段から落ちたのが交通事故に変わり、頭のこぶがうつ病の原因になるのか」と呆れた表情だった。
北朝鮮に拉致され、02年に帰国した蓮池薫さんは「金英男さんの会見の最後の部分は、私が北朝鮮にいる間いつも(北朝鮮当局から発言を)強要されたものとそっくりだ」と述べた。 こうした点で金英男さんも、めぐみさんも、めぐみさんの親も、みんなが時代の被害者というわけだ。一方では、「拉致でもなく自主越北でもなく‘入北’だった」と明らかにした金英男さんの会見内容に、「自主越北でないと言った点はかなり前向きな姿勢」と評価する韓国政府の反応に呆れている。それなら、拉致問題に対する韓国と日本の協調をくさびを打ち込もうとする北朝鮮の「金英男会見」の目標はひとまず成功したことになる、というのが、多数の日本人の考えだ。
金玄基(キム・ヒョンギ)東京特派員
Japanese JoongAngIlbo
