8日から6カ国協議再開 北朝鮮、核放棄の見返りに重油50万トン以上を求める
8日に再開する6カ国協議を前に、アメリカ代表のヒル国務次官補が来日した。一方、北朝鮮側は、核放棄の見返りとして重油50万トン以上を求めていることが明らかになった。
8日に再開する6カ国協議での北朝鮮の出方に関して、3日までピョンヤンを訪問していたアメリカ国務省の元北朝鮮担当官、ジョエル・ウィット氏は、北朝鮮の要求について語った。
ウィット氏は「北朝鮮は、50万トン以上の重油提供を要求している。また、北朝鮮に科されている経済制裁の解除を約束するよう求めている」と話した。
次回6カ国協議では、核放棄のプロセスが協議される見通しとなっている。
北朝鮮は、「寧辺(ヨンビョン)の核施設停止」と「査察の受け入れ」を約束し、その見返りとして、「50万トン以上の重油」と「経済制裁解除の約束」を要求するという。
1994年の「米朝枠組み合意」では、重油50万トンの提供が合意されたが、今回はそれを上回る要求となる。
また、ウィット氏によれば、核施設や核計画について触れられたのは寧辺のみで、それ以外のものは示されなかったという。
ウィット氏は「核実験を行った場所も、寧辺以外の施設も示されなかった」と述べるなど、北朝鮮は、都合のよい要求を繰り出している。
6カ国協議では、ほかの国がどう対応するかが焦点となるが、中国の武大偉外務次官は、早々と北朝鮮へのエネルギー支援を協議すると述べた。
日本政府は、拉致問題が進展しない限り、エネルギー支援には参加しないと表明している。
安倍首相は「拉致問題に対して、北朝鮮が誠意ある対応を取らなければ、日本が何か出していくことは基本的にはないということは、はっきりと申し上げておきたいと思います」と述べた。
一方、5日夜に来日したアメリカのヒル国務次官補は、「朝鮮半島の非核化」が最重要としたうえで、「日本と北朝鮮は、拉致問題以外のさまざまな問題を話し合うシステムを持つことが重要だ」と述べた。
アメリカがエネルギー支援を示唆する中、日本は厳しい対応を迫られる可能性もある。
安倍首相は6日午後、ヒル国務次官補との会談を終えた麻生太郎外相と佐々江 賢一郎アジア大洋州局長を官邸に呼び、6カ国協議に向けた対応を協議する予定。
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