非核化の初期段階措置が履行期限
6か国協議で合意された、核施設の停止など非核化の初期段階措置は、北朝鮮が着手する気配がないまま、14日、履行期限を迎えました。金融制裁の全面解除で大幅に譲歩したにもかかわらず、見通しの立たない状況に、アメリカ国内では政権批判の声が高まっています。
ヨンビョンの核施設の活動停止・封印など、初期段階措置の履行期限を迎えた14日、キム・ゲグァン外務次官が、米朝協議の申し入れに応じて北京に現れる気配もなく、いつもは前向きなヒル国務次官補も、さすがに落胆の色を隠せませんでした。
「他の5か国は、国内意見の調整など大変な労力をかけてやってきた。北朝鮮も同じように努力して欲しが、正直に言って、その努力はまだみられない」(アメリカ ヒル国務次官補)
「新たな期限を設けるつもりはないが、あと1カ月も待てない」と言うヒル次官補は14日、6か国協議の議長国・中国の武大偉外務次官と今後の対応を協議しました。
今回、偽ドル札作りなど北朝鮮の不法行為を見逃して、結果的に金融制裁をほぼ無条件で全面解除したアメリカ。それだけ大幅な譲歩をしたにもかかわらず、期限が守られなかったことで、国内では、早くも政権に対する批判の声が高まっています。
「この問題は大きな構図の中で見てほしい。結局、我々の戦略的な目標は朝鮮半島の非核化だ」(アメリカ ポールソン財務長官)
アメリカのある協議関係者は我々に、「北朝鮮の考えていることがさっぱり分からない」と言って、肩をすくめました。ヒル次官補は、期限ぎりぎりで北朝鮮が動き出すと信じて北京までやって来ましたが、結局、何ら動きはなく、キム外務次官が姿を現すこともありませんでした。
米朝が互いに不信感をぬぐいきれないままで、果たして本当に核放棄が進んでいくのか、見通しはまだまだ厳しいと言わざるを得ません。(14日17:40)
非核化の初期段階措置が履行期限