タイ人拉致発覚から1年、クーデターで先行き不透明に | trycomp2のブログ

タイ人拉致発覚から1年、クーデターで先行き不透明に

 【チェンマイ(タイ北部)=田原徳容】タイ人女性アノーチャ・パンジョイさん(52)が北朝鮮に拉致された疑いが浮上して1年が過ぎた。
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 タイ国会の委員会で問題提起されたが、9月の軍事クーデターで暗礁に乗り上げたまま。チェンマイに住むアノーチャさんのおい、バンジョンさん(37)は「希望は捨てない」と強調するものの、見通しは明るくはない。バンジョンさんは来月、拉致被害者家族らが東京に集まる「拉致問題国際会議」に出席する。

 タイ人拉致問題は、拉致被害者曽我ひとみさん(47)の夫チャールズ・ジェンキンスさん(66)が昨年10月、マカオで拉致されたというタイ人女性「アノーチャ」の存在を証言したことで明るみに出た。

 1978年4月にマカオで失跡したアノーチャさんの可能性が高まり、タイ政府は北朝鮮側に情報収集の協力を要請。今年5月にはカンタティ前外相が来日し、拉致被害者家族連絡会のメンバーと情報交換した。しかし、タイ人拉致疑惑はこの1件のみで、北朝鮮側は「該当人物はいない」との回答を繰り返している。

 今年9月、国会外務委員会でアノーチャさんの家族の参考人招致が提起されたが、クーデターで国会は消滅。外務省は「継続して取り組む」としているものの、暫定政権としては、30年来の経済関係を持つ北朝鮮に対して、全方位外交の伝統を踏まえ、関係悪化を回避したい、との思惑も指摘され、先行きは不透明だ。

 バンジョンさんは、北朝鮮のミサイル発射や核実験について「人が幸せに暮らせる環境とは思えない。叔母の問題にまともに向き合わない理由もわかる」とし、「それでも家族が一緒に暮らせる日が来ると信じたい」と語った。
(2006年11月25日18時58分 読売新聞)
タイ人拉致発覚から1年、クーデターで先行き不透明に : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)