新潟 めぐみさん写真展 日報 | trycomp2のブログ

横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されるまでの十三年間を撮り続けた父滋さんの写真展が、新潟市の新潟大和で開かれている。二日間で来場者は約六千人。大ホールを埋め尽くした人の波が途切れることなく続いていた
▼立すいの余地もない会場は私語一つなく、不思議な静寂と緊張感に包まれていた。「やわらかな肌、小さな手や足…。めぐみを抱き上げたこの時の温もりは今でも忘れません」。初節句のひな祭り、めぐみさんのほおに滋さんが顔を寄せている記念写真の説明文が心を揺さぶる
▼入園、入学、卒業、家族旅行、運動会など、めぐみさんと家族の何気ないポートレートを順に見た。どこの家族にもある日常の一コマが、ある日突然、一家からめぐみさんの愛くるしい笑顔を奪った拉致事件のむごさを訴えかける
▼笑顔と対照的なのが、拉致直後に北朝鮮で撮られた制服姿のめぐみさんの写真だった。両親のメッセージが悲しい。「何と哀しい目をしていることでしょう。あんなに明るかった娘が何と寂しく不安に満ちた表情をしているのでしょう。どんなに悲しく恐ろしく辛かったでしょう」
▼写真の前で立ち止まり、身を乗り出して説明文を読み目頭を押さえる女性。若い母親は「絶対に許せません」と涙声で語った。整然とゆっくり進む「沈黙の隊列」は、悲しみだけでなく怒りの行進のようだった
▼小学五年のめぐみさんが外泊の自然教室から双子の弟に出した年賀状が目を引く。「賀正 たくや てつや おとうさん おかあさん もうすぐかえるよ!まっててね」。拉致から二十八年、家族と引き裂かれためぐみさんの叫び声に聞こえた。
めぐみさん写真展にぎわう
新潟市の新潟大和で開催中の「めぐみちゃんと家族のメッセージ 横田滋写真展」(新潟日報社、あさがおの会、朝日新聞社主催)は28日、約5000人が訪れ、来場者数は開幕3日間で約1万1000人となった。
最初の週末となった同日は老夫婦や若者らが長い列をつくった。めぐみさんが拉致されるまでの13年間の記録を食い入るように見つめ、日朝間で引き裂かれた親子の再会を願った。
写真=拉致問題の解決を祈る人たちの長い列ができた「めぐみちゃんと家族のメッセージ 横田滋写真展」=28日、新潟市の新潟大和
新潟日報 NIIGATA NIPPO NEWS
