特定失踪者調査会 初の全国集会 12月 実行委に本県家族 7月24日午前10時19分
北朝鮮に拉致された可能性がある行方不明者を調べている特定失踪(しっそう)者問題調査会は、12月の北朝鮮人権週間(10―16日)に合わせ、初の全国集会「しおかぜの集い」を開く。失踪者家族らでつくる実行委員会の初会合が21日、東京の同調査会事務所で開かれ、委員に加わった本県の失踪者2人の家族が集会へ向けての要望を述べた。
集いは、特定失踪者の問題を広く知ってもらい、失踪者の家族同士の交流を深める狙い。家族も実行委に参加して内容に意見を反映し、主体的に企画運営にかかわる。
初会合には、氏名が公表されている全国の特定失踪者約260人のうち、家族12人が参加した。本県からは小浜市田烏の山下春夫さん=失踪当時(28)=の兄寛久さん(86)と、敦賀市縄間の山下貢さん=同(39)=の母きよ子さん(84)が出席した。
寛久さんは、埼玉県の渡辺秀子さんの子ども2人が1974年6月、小浜市岡津の海岸から連れ去られた事件に触れ、春夫さんが行方不明になったのがその2カ月後であることから関連の可能性を指摘。「国内の他の場所で拉致され、小浜から出国した失踪者は多いのではないか」として、詳細な調査が必要と呼び掛けた。
きよ子さんは「拉致されたと考えられる人が、まだ全国に数多くいることに関心を持ってほしい」などと述べた。
実行委は9月以降毎月開き、集会の日時や場所、内容などを詰めていく。同調査会では「数が多いことや、失踪状況も一概に拉致と言えない人もいるなど一枚岩での活動ができず、特定失踪者の家族会の立ち上げは現時点で難しい。この集会を機に、家族同士の結束を深めてもらいたい」と話している。
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