拉致などの懸案 同時に解決を
福田総理大臣は衆議院・決算行政監視委員会で、対北朝鮮外交について、拉致問題という人道問題と核とミサイルという安全保障問題の3つを同時解決して、国交正常化への道を開いていきたいという考えを示しました。
この中で、自民党の平田耕一氏は「小泉政権の構造改革によって、国民は、切り詰めることばかりを強いられた。『景気が回復した』というが、なかなか給料が上がっていない」とただしました。これに対し、福田総理大臣は「いろいろな改革を進めていく中で、格差といわれる現象が起きているのは事実だ。経済成長は追求していくが、当然、その過程で起こった格差やひずみの問題の手直しをする。国民になるべく公平感をもって満足してもらえる結果になるよう努力しなければならない」と述べました。また、民主党・無所属クラブの田中眞紀子氏は「韓国と北朝鮮の南北首脳会談で、キム・ジョンイル総書記は『日本人の拉致被害者はもういない』と述べたようだが、これを受け入れるのか」とただしました。これに対し、福田総理大臣は「キム・ジョンイル総書記が、拉致問題が解決しているという従来どおりのことを第三者に言われたということで、直接聞いたことではない。どのようなニュアンスで、またどのような前後関係の中で出てきたかわからないので、そういう話があったと受け止めている。北朝鮮問題は、拉致問題という人道問題を解決し、核とミサイルという安全保障のきわめて大事な3つの問題を同時解決して、国交正常化への道を開いていく」と述べました。また、田中氏が「2002年の9月17日に、被害者の安否リストについて、すぐに公表しなかったが、その際の経緯について説明してほしい」とただしたのに対し、福田総理大臣は「9月17日の事実関係については、わたしもいい年で、正確に覚えていない。もし正確に聞きたいなら、質問を前日に出しておいてもらいたい。わたしもいいかげんな記憶で答えたくないので、答えるのは差し控えさせてもらう」と述べました。
NHKニュース