地村さん拉致でシン元工作員に逮捕状 | trycomp2のブログ

地村さん拉致でシン元工作員に逮捕状

 帰国した拉致被害者5人の事件で、初めて逮捕状が出ました。蓮池薫さん、地村保志さん夫婦の拉致事件で、警察当局は北朝鮮の元工作員シン・ガンス容疑者ら2人の逮捕状をとりました。

 2002年10月、日本中に衝撃を与えた5人の拉致被害者の帰国。あれから3年と4カ月。警察当局の捜査が一つの節目を迎えました。

 北朝鮮の元工作員シン・ガンス容疑者(76)。そして、同じく工作員の「朴」こと、通称「チェ・スンチョル」容疑者。警察当局は23日、地村保志さん夫婦、蓮池薫さん夫婦をそれぞれ拉致した疑いで、2人の逮捕状をとったのです。

 2人は、あの大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫元工作員が所属する北朝鮮の工作機関「対外情報調査部」の大物工作員でした。

 地村さんが拉致の実行犯と名指ししたシン容疑者。地村さん夫婦は、シン容疑者に連れられ、工作船で北朝鮮・チョンジンの「招待所」に向かい、列車でピョンヤンに送られました。その後シン容疑者は、監視をするように地村さん夫婦の面倒をみていたといいます。

 「(保志さんは)朝鮮語を習ったり、世話を焼いてくれた人がシン・ガンスや、ということで」(地村保さん)

 警察当局は、こうした証言を基に捜査を進めていましたが、1つの壁にぶつかったのです。それは、シン・ガンス容疑者が地村さんが拉致された78年から3年間、北朝鮮から国外に出ず収容所で日本人になるための教育を受けていたとされていたことでした。

 しかし警察当局は、シン・ガンス容疑者の配下で働いた男性から有力な証言を得たのです。
 「シン・ガンスが密封収容されていたとされる時期の79年、私は直接東京でシン・ガンスと会った」(男性)

 警察当局は、この証言を重視。北朝鮮にいた期間も自由に日本に出入りしていたと見て、逮捕状請求に踏み切りました。

 そして蓮池薫さん夫婦を拉致したとされるチェ・スンチョル容疑者。蓮池さん夫婦もチェ容疑者にピョンヤンまで連れて行かれたといいます。

 チェ容疑者は、北海道出身の小住健蔵さんなど日本人2人に成りすまし、工作活動を展開していた大物スパイです。その素顔はベールに包まれていますが、警察当局の調べでチェ容疑者は、1932年から33年にかけ、日本で生まれた可能性が高いことが新たにわかったのです。

 関西弁が得意で、大阪や名古屋で生活したことがあるというチェ容疑者。北朝鮮国内では、監視役として蓮池さん夫婦と生活していたことや、夫婦の子供の世話をしていたことがわかっていて、警察当局は裏付けを進めています。

 事件解決に一歩近づいた拉致事件。警察当局は、近く、ICPOを通じてシン容疑者らを国際手配する方針ですが、このうちシン容疑者は、横田めぐみさんの拉致への関与も取り沙汰されていて、引き続き捜査を進めることにしています。(23日18:02)
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