コメ支援:韓国政府、分配には「われ関せず」 | trycomp2のブログ

コメ支援:韓国政府、分配には「われ関せず」

 金泳三(キム・ヨンサム)政権時の1995年以降、昨年末までの12年間に韓国政府が北朝鮮に送った食糧は、コメ255万トンとトウモロコシ20万トン。金額で換算すると1兆ウォン(現在のレートで約1143億円)を超える。このうち、95年のコメ15万トン以外はすべて金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代に送られたものだ。北朝鮮が核実験をした2006年に支援がなかったの除けば、02年以降、毎年40‐50万トンのコメを支援したことになる。今年も支援米50万トンに南北協力基金1974億ウォン(約226億円)が策定されている。

 しかし、北に渡したコメがどのように分配されているかについて、韓国政府は事実上全く知らないに等しい。韓国側は北朝鮮での食糧配給をモニタリング(監視)することになっている。「どこに、どのように」については多少の変更があったが、昨年からはコメ10万トン当たり東海(日本海)側3カ所と、西海(黄海)側2カ所の食糧普及所を訪問している。コメ40万トンを支援した昨年の場合、統一部は「10万トンずつ4回にわたり20カ所の食糧普及所を訪問し、モニタリングした」としている。

 だが、問題はその方法だ。韓国側関係者が訪問する北朝鮮の食糧普及所へは、北朝鮮側に案内してもらわなければならない。韓国側が疑問を感じる場所をその場で指定し、訪問することはできない。韓国側は北朝鮮の担当者に案内され、韓国で言えば洞事務所(町・村役場)ごとにある食糧普及所で、北朝鮮の住民がコメ約20キロを受け取るのをチェックするだけだ。韓国政府当局者は「家族が何人で、どこに住んでいるのかくらいは聞く」と話す。「対外向け」の場所の監視しかしていないのだ。北朝鮮がコメをどこに、どのように使っているのかを確認する方法は全くないのも同然だ。

 北朝鮮統一戦線部で働いた経験のある脱北者は、昨年12月に脱北者団体「北朝鮮民主化委員会」が主催したセミナーで、「韓国の支援米は港に着いてすぐに、90%以上が2号倉庫(軍備蓄米倉庫)や部隊に送られる。残りの10%弱は軍需経済を担う機関や企業に分配される」と証言した。

 これに対し、世界食糧計画(WFP)は平壌に事務室を置き、元山や清津などに十数人の常駐員を派遣、北朝鮮が食糧を軍事用に回していないか、徹底的に確認している。北朝鮮側はこうしたWFP職員を一時追放していたこともある。

安勇炫(アン・ヨンヒョン)記者
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