中山補佐官訪中 「置き去り」回避、拉致解決の旅へ
中山恭子首相補佐官(拉致問題担当)が16日、中国・北京入りした。就任後初の外国訪問で、6者協議の議長を務める武大偉(ウー・ターウェイ)外務次官らに拉致問題解決の大切さを説く。「圧力路線」で知られ、拉致被害者家族から信頼される中山氏だが、就任直後の昨年10月には北朝鮮が核実験を強行。核問題の解決を最優先した国際協調の流れが強まるなか、まずは中国との関係強化を優先した旅になりそうだ。
中山氏は昨年末から「中国への働きかけを強めなければならない」と周囲に語っていた。19日に帰国し、今月末には米国を訪問する予定だ。
もともと中山氏の持論は「圧力を強め、対話を促すべきだ」。02年の拉致被害者5人の帰国に内閣官房参与として尽力した中山氏への家族側の期待は大きく、支援団体「救う会」の島田洋一副会長は「中国にも拉致被害者がいる。第三者ではないことを指摘し、圧力を強めるよう言ってきてほしい」という。
一方、6者協議で拉致問題が置き去りになりかねない不安も根強い。中山氏が中国との関係構築に力点を置くのもそのためで、16日、都内での講演でも「日本側の立場に理解を深めてもらい、日中間の継続した連携を取れる態勢をつくりたい」と強調した。
出発直前、「圧力」での協調を中国に呼びかける可能性を記者団に問われた中山氏は、控えめだった。「国連決議に従ったことをして下さいとは多分言えると思う」
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