「茶碗に注ぎすぎるとあふれる」 ヒル次官補、北を諭す
6カ国協議「舞台裏」米紙報道
【ニューヨーク支局】14日付米紙ニューヨーク・タイムズは米政府当局者らの話として、北朝鮮の核問題をめぐる先の6カ国協議で米首席代表のヒル国務次官補が共同文書採択を目指し、朝鮮半島のことわざまで持ち出して北朝鮮を説得したとの内幕を伝えた。
同紙によると、前回の6カ国協議が物別れに終わった昨年12月22日夜、米代表団は北京の北朝鮮大使館に使者を送り、ブッシュ政権下では長く、封印されてきた米朝2国間会合を持ちかけた。
数日後、北朝鮮が応じ、ベルリンが舞台に選ばれた。1月16-18日の米朝協議で、北朝鮮が核施設を停止・封鎖する見返りとして重油を提供することで合意したが、停止期限に関して意見が食い違った。45日以内とするヒル次官補に対し、北朝鮮の金桂寛外務次官は90日以内を主張。結局、60日以内で落ち着いた。
ヒル次官補は合意事項を1枚の文書にまとめ、中東歴訪後にベルリンを訪れたライス国務長官に報告。長官の電話を受けたブッシュ大統領は、合意に沿って妥結を目指すことを承認したという。
8日に再開した6カ国協議では、重油提供量を作業部会で決定するとの申し合わせに北朝鮮が反発。過大な要求に業を煮やしたヒル次官補は北朝鮮代表団を訪れ、「茶碗(ちやわん)に注ぎすぎるとあふれ出し、何も残らない」ということわざを持ち出した。欲張りすぎるとろくなことはないとのメッセージはだった。
同紙は北朝鮮との対話拡大を訴えたライス長官が政権内の主導権争いに勝ったと指摘している。
(2007/02/15 23:38)
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