「親子関係推定」と調査会 失跡男性の父と北朝鮮アナ
一九八八年に失跡した米子市の矢倉富康さん=当時(36)=が、北朝鮮に実在するラジオアナウンサーの男性に似ているとされる問題で、特定失踪者問題調査会は二十一日、男性と矢倉さんの父三夫さん(85)の間に「親子関係が推定しうる」との音声鑑定結果が得られたと発表した。
調査会が依頼した音響工学の専門家が「線形予測分析」と呼ばれる手法で、二人の音声から声帯で出る音を抽出し比較。「共通の甲高い部分があり似ている」との結果が出た。声帯の音には遺伝性があるとされ、調査会の荒木和博代表は「重要 な意味を持つ」と話している。
調査会によると、男性は名前を「慎範」といい、朝鮮中央放送委員会のラジオで日本語放送を担当。今年三月、平壌市内で撮影された写真に写っているのが確認された。
警察庁の漆間巌前長官は今月十六日の退任会見で「(写真の)当該人物を拉致された人物と特定する材料を持っていない」と発言している。
中国新聞ニュース