宮塚教授の北最新リポート…14年ぶりに見た窮状 (夕刊フジ) | trycomp2のブログ

宮塚教授の北最新リポート…14年ぶりに見た窮状 (夕刊フジ)

核問題で米朝の思惑が複雑に絡むなか、北朝鮮グッズ収集の第一人者で入国禁止処分となっていた山梨学院大学経営情報学部の宮塚利雄教授(58)が、14年ぶりに北朝鮮・金剛山地域に入国した。貧困ぶりを間近にみて「複雑な思いになった」と心境を告白した。また、北朝鮮グッズのひとつとして、「現地の平均月収の半分の値段」という、驚愕のガムも入手。専門家が見た北の最新事情とは-。

 宮塚教授は平成3年、2度にわたり訪朝し、平壌などを訪れている。その際の“取材”をもとに出版した著書やマスコミへの言動で北朝鮮の体制を批判したため、翌年から「訪朝の申請をしても『反動的だ』として入国拒否されるようになった」(宮塚教授)。

 14年ぶりに宮塚教授が入国した金剛山エリアは、韓国の財閥企業「現代」が独占開発権を得て韓国人の観光客を受け入れている。

 金網で地元住民と隔離した租界のようなエリアには、韓国側が建設したレストランやコンビニもあるが、そこは紛れもなく北朝鮮領。宮塚教授は「当初、拘束されて平壌で取り調べを受けるという情報があった。しかし、入国管理官の軍人は写真と名前のリストを持っているだけ。平壌とオンラインの端末がなかったのが幸いした」と推測する。

 無事入国した宮塚教授は、現地の若手環境巡視員(=監視)と朝鮮語でコンタクトに成功。いきなり、「日本人と聞いただけでムカつく。浮島丸事件(昭和20年8月、舞鶴市沖で輸送艦が沈没。帰国途中の朝鮮人ら約550人が死亡)で朝鮮人の命を奪った。解決済みの拉致問題でも文句をつけている」と、ケンカを売られたという。

 宮塚教授が「10数人の日本の良民を拉致したのは北朝鮮じゃないか」と反論すると、「戦前、日本はわが国に悪劇非道をやったじゃないか」と逆ギレされ、「埒(らち)があかないと思ってそれ以上、話さなかった」とあきれ気味に振り返る。

 「山はきれいだったが、金網から垣間見える町並みは14年前とまったく変わっていない。田んぼには草が生えていた。人々も中肉中背ばかりで食糧事情が悪いのだろう」と、北の貧困ぶりを語る。宮塚教授は「韓国からは栄養過多の子供がきていた。レストランもバイキングで食べ放題だが、この100メートル先の町は真っ暗闇で食べ物もない。金網の向こうのおばあさんや安っぽい服を着た子供はどう思うか、複雑な心境になった」と表情を曇らせる。

 一方、数々の北朝鮮グッズ収集でも有名な宮塚教授は今回も北朝鮮らしい物品を入手した。

 「粗悪すぎて韓国人でも買わないようなガムを買った。これで1ドルですよ。現地労働者の半月分の給料にあたる。泥棒みたいなものですよ」と、ぼったくり商法を切って捨てる。

 「レモン風味炭酸飲料」(500ミリリットル)は、「標高が高くなるごとに2ドルが3ドル、4ドルとなる」(宮塚教授)というこれまた法外な価格設定で、「一口飲んで中身を捨てた。あまりにも甘すぎる。ただ、ペットボトルを立てても安定せず、フラフラするのが北朝鮮らしくていいですな」とコレクションに加えた。

 「特にマッコリ(朝鮮版どぶろく)がよかった。ふるさと秋田のどぶろくを思いだし、懐かしかった」と語る宮塚教授だが、「あんな複雑な思いはしたくない」と再び金剛山を訪れる意思はないという。
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