『めぐみへ 横田早紀江、母の言葉』21日に出版 | trycomp2のブログ

『めぐみへ 横田早紀江、母の言葉』21日に出版

 拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(71)が「めぐみへ 横田早紀江、母の言葉」(草思社)を21日に出版する。早紀江さんの全国各地での講演や、街頭活動をした中から37の言葉を収録。拉致問題の状況や思いについて解説を加えた。めぐみさんと家族の写真18点も収められている。

 8年前に出版された「めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる」(同)に続く作品で、早紀江さんは「拉致問題解決に積極的に取り組んでくれた安倍晋三前首相が突然辞任し、何とか私たちができることで解決を訴えていかなければ、と思った」と出版を決めた気持ちを語っている。1400円(税別)。

 --なぜ今、本を出版しようと思ったのか

 「前の本を出したときは、すぐに解決すると思っていたのに、いろんなことが起き、今まですごく時間がたってしまった。拉致問題は、うまくいきそうになると『どーん』と落ちてしまうことの繰り返し。昨年、安倍(晋三)さんが首相になり、みんな『これで何とかなる』という思いがあった。でも、思いがけない辞任。何とかして私たちのできることで訴え続けていかないといけない、と出版を決めた」

 --どのような人に読んでほしいか

 「(まだ拉致問題を知らない)若い人に読んでほしい。自分がこんなことになったかもしれないって思ったときに、いろんなことを考えてくれると思う。『ああ怖い』ではなく、『お母さんはどう思うんだろう』とか、『お父さんのことは嫌いだけど、こんなことになったら自分のために頑張ってくれるんだろうな』とか。『大事なことって何だろう』と考えてくれるかもしれない。報道で『知っている』人も、講演会で話すと、『自分は何も知らなかった』とおっしゃってくださる。講演を聴いているように読んでほしい」

 --収録された言葉の中で、特に心に残っているものは

 「やはり14年9月17日に、北朝鮮から『めぐみは死んでいる』という情報がもたらされたときに、記者会見で話した言葉。何もしていない人が連れて行かれ、『あちらで病気になって死にました、はい終わりました』とあの子たちが消されて終わり、ということは許せなかった。とっさに『何かいってあげなきゃ』と思った。『あなたたちは大変な中でも、何かの役に立っているんだよ』と。今いわなかったら終わってしまう、と思いながら、お父さん(夫、滋さん)からマイクを奪い取った。後からみんなに『よく言ったねぇ』といわれたが、何を言ったか自分でもよく分からなかった」

 --本に掲載した写真に込められた思いは

 「どんなところで何が起こるか分からないし、みんないろんな目にあって暮らしている。活動を通して、子供を白血病で亡くしたお母さんと巡り合ったこともある。普通に暮らしていけることが本当にありがたいんだということを、ちょっとでも読んだ方に伝えられれば。写真はどこにでもある家族の風景。でも本の中では、考えられないことが起きている。『この人たちは私たちと同じだけれど、こんな目にあっていたんだ。(拉致の被害者は)私たちだったかもしれない』って、読んだ人に考えてもらいたい」

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