北朝鮮労働者「企業が契約」 ビザなし訪問団のロシア側が会見
【根室】北方領土ビザなし交流のロシア側訪問団(ワレンチナ・スコバシチナ団長、六十八人)が十一日、帰島を前に根室市内で記者会見した。ロシア側は、北朝鮮の労働者が北方四島の建設現場で働いていることについて、「サハリンやハバロフスクの企業が北朝鮮側と契約し、労働者の派遣を受けている。建設資材も北朝鮮製が使われている」などと実態を明らかにした。
会見には国後島の博物館館長のスコバシチナ団長や、同島の農業監督署監督官らが出席した。
四島ではクリール経済社会発展計画に基づく社会資本整備が進んでおり、監督官は「島内では人手が足りない。北朝鮮労働者はロシア人が喜ばない労働条件でも、質の高い労働力を提供している。彼らにとってなじみのあるものを使いたいとの理由で、建設資材も北朝鮮のものを運んで使っている」と述べた。
一方、訪問団員として参加した国後島のジャーナリストは「国後沿岸の船上では、日本人技術者が筋子作りの指導をしに来ている」と話した。日本政府はビザなし交流以外での四島への渡航自粛を求めているが、以前から日本の水産関係者がサハリン経由で訪れていると言われている。
色丹島では二年前から中国人コックが働いているほか、島内工事の入札では落札実績こそないが、外国企業が参加し始めているという。一行は六日から根室、網走管内を訪問、十一日帰島した。
国際 北海道新聞