年内の核施設無能力化は困難」 北朝鮮、非核化部会で
【ジュネーブ31日共同】中国・瀋陽で八月半ばに行われた六カ国協議の「朝鮮半島非核化」作業部会で、北朝鮮が二月の合意に従い無能力化する核施設の対象を、寧辺の実験用黒鉛減速炉(五千キロリットル)と放射化学研究所(再処理施設)、核燃料加工施設の三カ所とした上で、「年内の作業完了は難しい」との認識を示していたことが三十一日、分かった。
北朝鮮はまた「無能力化」する作業は自国を除く五カ国が実施すべきとの立場を示唆、国際原子力機関(IAEA)を参加させることには言及しなかったことも分かった。いずれも複数の協議筋が明らかにした。
米国、韓国などは無能力化を年内に完了させたい構え。九月一日からジュネーブで開催される米朝作業部会でも、完了期限をめぐる駆け引きが展開されそうだ。
同筋によると、北朝鮮は無能力化の対象施設で焦点となる黒鉛減速炉について、現在の稼働停止・封印の状態で化学処理を施す方法と、核燃料棒を取り出し、プルトニウムが抽出できないよう処理する二つの案を具体的に提示しながら、三施設の無能力化の年内完了は技術的に難しいとの見解を示したという。
非核化作業部会は、こうした北朝鮮の提案を受け、五カ国の専門家がさまざまな質問を提起、北朝鮮が持ち帰り回答を検討することで終了した。 作業の実施主体や必要経費の見積もり、IAEAに協力を求めるかどうかなどについても結論は出ず、一定の方向性がまとまるまでには、さらに専門家協議が必要とみられる。
このため協議筋の間では、年内の無能力化達成は厳しいとの見方が広がりつつある。
中国新聞ニュース