北朝鮮への米大統領親書 退任前成果狙う、「クリントン末期」に酷似 | trycomp2のブログ

北朝鮮への米大統領親書 退任前成果狙う、「クリントン末期」に酷似

 【ワシントン=立尾良二】ブッシュ米大統領が北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記あてに親書を出した背景には残り約1年2カ月の任期中に朝鮮半島非核化を前進させ外交の成果にしたい強い意向がある。11月末に主催した中東和平国際会議と同様、クリントン前大統領の政権末期の焦りに酷似している。

 6カ国協議で10月に年内の核施設の無能力化とすべての核計画の申告で合意。ブッシュ大統領としては「年内に履行」できれば来年の大統領選で共和党政権の偉業とアピールできる。さらに米朝関係正常化に向けて、ライス国務長官の訪朝など目に見える成果を残すことが可能になるとの読みもありそうだ。

 このため、ブッシュ大統領が朝鮮戦争の休戦協定に代わる平和協定締結の意思を表明したり、ライス長官もテロ支援国家指定解除を示唆。また無能力化などの見返りの重油支援の予算措置を早々と講じるなど、北朝鮮が望む「アメ」をいくつもぶら下げてきた。

 クリントン前大統領の末期にも、当時のオルブライト国務長官が現職閣僚として初めて北朝鮮を訪問。「米朝関係のさらなる発展を期待する」旨の親書を金総書記に手渡した。今回の親書も両国関係の改善や発展を期待する内容で、直接言及しないもののテロ支援国家指定解除などを含むことをにおわせ無能力化と完全申告の「年内履行」を促したとみられる。

 ただ、クリントン前大統領も2000年に中東和平工作で失敗したように、08年末までに和平合意を目指すとしたブッシュ大統領の中東和平工作も実現は危ぶまれている。北朝鮮の核問題でも、シリアへの核開発協力疑惑を棚上げして進めるブッシュ政権の焦りを懸念する声が根強い。

中日新聞:北朝鮮への米大統領親書 退任前成果狙う、「クリントン末期」に酷似:北朝鮮問題(CHUNICHI Web)