赤木容疑者:21年ぶりの帰国に思い複雑 熊本の父親
「いったい何を考えていたのか」--。元赤軍派グループと共に北朝鮮に滞在し、帰国に向けて5日北京に到着した赤木容疑者。熊本県宇城市に住む父親(84)は、21年ぶりの帰国が伝えられた後の5月下旬、毎日新聞の取材に応じ、「拉致事件や北朝鮮のことを聞きたい」と思いを語った。
父親によると、赤木容疑者は神戸大を中退。80年代初めに「哲学を勉強したい」と会社を辞めて西ドイツ(当時)に渡った。数年後、オーストリアのウィーンで日本人がかかわる小さな雑誌社に参加。家族には「編集や通訳をしている」と説明していたという。
85年暮れから翌年9月ごろにかけて一時帰国した際は、大学時代にアルバイトしていた神戸市内の印刷会社に一時住み込んだり、兵庫県内に住む姉の家に滞在。再びウィーンに向けて出国した後は音信不通になっていた。
家族は「邦弥は拉致されたのではないか」と心配したこともあった。しかし、数カ月前、母親あてに「北朝鮮で元気に暮らしている」という簡単な内容の手紙が届いたという。
警視庁公安部は5月11日、赤木容疑者の実家など関係先を家宅捜索し、同容疑者から届いた手紙などを押収。帰国し次第、旅券法(渡航制限)違反容疑で逮捕する見通しで、父親は「帰ってくればすべて分かる。しかし、しばらく会うことはできないだろう」と話した。【門田陽介】
毎日新聞 2007年6月5日 15時37分
赤木容疑者:21年ぶりの帰国に思い複雑 熊本の父親-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ