「特定失踪者」高校生が取材 | trycomp2のブログ

「特定失踪者」高校生が取材

若狭東、番組を制作

 小浜市の県立若狭東高の放送部員が、北朝鮮に拉致された可能性を否定できない特定失踪者問題の取材に取り組んでいる。17日には山下春夫さん(1974年失踪、当時28歳)の帰還を願い、母校の田烏小(小浜市田烏)で行われたアスナロの木の植樹を取材し、山下さんの兄の思いを聞き取った。同部では2年前にも拉致被害者、地村保志さん夫妻を支援する同級生を取り上げたドキュメンタリー番組を制作、同市で開かれた映画祭で公開しており、「先輩に負けない作品に仕上げ、世論を盛り上げたい」と意気込んでいる。

 同高2年の中川雄生部長(17)ら3人。「地村さん一家が帰国し、福井では一段落したような印象が広がっているが、特定失踪者問題も忘れてはいけないはず」との思いで番組を企画した。

 この日は地村さんの同級生で、救う会・福井の事務局長として支援活動を続ける同高の森本信二教諭(50)の橋渡しで、植樹の模様を取材した。

 植樹は支援団体が山下さんが失踪した日(1974年8月16日)に合わせ、地元に呼びかけて実施。田烏小児童や住民ら約100人が参加した。3人は、山下さんの兄、寛久さん(85)らが校庭の隅にアスナロを植える様子をビデオに収録。寛久さんと若狭町の特定失踪者、宮内和也さん(97年失踪、当時32歳)の父和見さん(70)にインタビューした。

 拉致や特定失踪者問題に対する国の対応について、思いを尋ねる質問に、寛久さんは「国民を守るのが国の役割なはずで、政府は北朝鮮に対してきちんと対処すべき」と答え、和見さんも「若い人が関心を持ってくれてうれしい。真相究明のために協力してほしい」と訴えていた。

 来年1月には短編を集めた映画祭が小浜市で開かれる予定で、中川部長は「自信を持って応募し、大勢に見てもらえる作品になるよう、取材を続けたい」と話していた。
(2006年8月18日 読売新聞)
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