拉致・矢倉さん家族が告発状提出 | trycomp2のブログ

拉致・矢倉さん家族が告発状提出

 北朝鮮による拉致の疑いが濃厚な米子市大崎、漁業矢倉富康さん=失跡当時(36)=について、父、三夫さん(85)=同=ら家族は三十一日、被疑者不詳のまま、所在国外移送目的略取誘拐容疑の告発状を米子署に提出した。同署は提出書類などを精査後、受理する見込み。

 山陰両県で北朝鮮による拉致が疑われる事件の告発は、松本京子さん、古都瑞子さんらに続き三人目。失跡当初から北朝鮮による拉致の可能性を訴えていた三夫さんは、「自分が生きているうちに息子を帰してほしい。問題解決には行政や警察の協力が必要」と今回、告発に踏み切った思いを話した。

 矢倉さんは一九八八年、境港から一人で出漁したまま失跡。特定失踪(しっそう)問題調査会などは、矢倉さんの無人の船が見つかったのが操業予定ポイントから二百キロ近く離れた竹島周辺だったことや、所属不明の船舶との衝突痕が見られるなど、遭難を疑うには不自然な点が多いと指摘。

 また、矢倉さんは失跡三年前まで精密工作機械製作の技術者として働いており、韓国の企業や、ポーランドなど共産圏にたびたび出張していた。当時ミサイルなどの兵器開発に注力していた北朝鮮が、技術獲得のために矢倉さんを拉致対象とした可能性なども挙げている。三夫さんは「遭難も考えられず、考えれば考えるほど不自然」と話した。

山陰中央新報 - 拉致・矢倉さん家族が告発状提出