「北」工作船の資料展示 小浜 宮内さん失踪から10年
若狭町の特定失踪(しっそう)者、宮内和也さん=当時(32)=が行方不明になってから丸10年が経過した24日、美浜町に漂着した北朝鮮工作船の資料を集めた展示が小浜市役所で始まった。和也さんの父、宮内和見さん(71)ら特定失踪者の家族も訪れ「拉致問題に関心を持って」と署名を呼び掛けた。展示は30日まで。
県警と小浜署が、北朝鮮の脅威に対する関心を高めてもらおうと開いた。展示されているのは、1990年に美浜町に漂着した工作船の遺留品で、全長約3・5メートル、幅1・5メートルのゴムボートやミサイルのような形の水中スクーター、朝鮮労働党員必携の赤色手帳、工作員の衣類やたばこなど16点。
和見さんは展示を見た後、同じ特定失踪者である山下春夫さん=同(28)=の兄・寛久さん(86)、山下貢さん=同(39)=の母・きよ子さん(83)とともに、国に事件の再調査や拉致被害者としての政府認定を求める署名活動を行った。和見さんは「あらためて工作船による拉致が行われてた現実を突きつけられた。これからもみんなで協力し、真相究明に向けて力を入れていきたい」と話している。
和也さんは旧三方町職員で、97年4月24日、ロシアタンカー重油流出事故の影響を調査するため、世久見海岸近くのB&G三方海洋センターへ出かけたまま行方不明になった。海岸付近に施錠された本人の四輪駆動車があり、職員総出の捜索で、2つに割れたカヌーの後ろ半分と本人のネーム入りジャンパーが見つかった。
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