「早く家族の元へ」 松本京子さんの兄、決意新た | trycomp2のブログ

「早く家族の元へ」 松本京子さんの兄、決意新た

 政府が二十日、一九七七年十月に消息を絶った鳥取県米子市の元縫製工場従業員、松本京子さん=当時(29)=を北朝鮮による拉致被害者と正式に認定したことを受け、松本さんの家族らはあらためて早期帰国の実現への思いを強くした。

 午前十一時二十分ごろ、内閣の担当者から連絡を受けた松本さんの兄、孟さん(59)は「認定を受け、わたしたち家族の責任は重くなった。無事に帰国できるよう政府へ働き掛けるなど、これまで以上に力を入れたい」と緊張した表情で話した。

 松本さんを支援する中学の同級生の会の発起人の一人、内田節さん(58)は「国として具体的な動きが出てきたことを喜んでいる。われわれができることは限られるが、問題を周知させたい」と協力を誓った。

 また、片山善博知事は同日の会見で、松本さんが正式に拉致被害者として認定されたことについて「大変大きな一歩だと思う。ぜひこれが問題解決、無事な帰国につながるように、政府には全力を挙げていただきたい。県もできる限りのサポート、働き掛けをしたい」と述べた。

 孟さんは二十二日に上京し、内閣府に早期帰国に向けた支援を要請。特定失踪(しっそう)者問題調査会の短波放送「しおかぜ」で、北朝鮮に向けて流すメッセージを収録することにしている。

 政府認定により、松本さんは拉致被害者支援法に基づき、帰国とその後の生活基盤再建について国から支援を受けられる。しかし、北朝鮮との外交交渉の見通しは不透明だ。地元で活動してきた同調査会の妹原仁常務理事は「認定は受けたが、最終的な目的は帰国。引き続き支援していく」と語った。

キョウコ名乗る通訳女性と電話
 北朝鮮による拉致被害者と日本政府が正式認定した米子市の松本京子さん=失跡当時(29)=の事件について、北朝鮮と取引のあった境港市内の貿易会社社長は二十日、本紙取材に対し、約四年前に「キョウコ」と名乗る北朝鮮企業の通訳女性と電話で話したことがあると証言した。

 同社長は当時、この女性に「松本京子さんか」と尋ねたが、女性は笑ってごまかすような感じだった。その後、通訳は男性に代わったという。

 同社長によると、「キョウコ」と名乗る女性が通訳をしていた北朝鮮企業は平壌市内にある貿易会社「カンソン」。この女性とは電話で五、六回話し、女性は同社長に取引の注文内容を伝えていた。

 この女性の話し方について、同社長は「この地域の言葉で、ボーッとしたようなしゃべりだった」と証言。こうした経緯は当時、鳥取県警に情報提供したという。
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