「捜査の突破口に」県警警備部長、全容解明に意欲 | trycomp2のブログ
「(今回の逮捕状が出たことを)突破口にして、さらに捜査を進展させたい」-。柏崎市の蓮池薫さん(四八)、祐木子さん(四九)=旧姓・奥土=夫妻の拉致実行犯、チェ・スンチョル容疑者の逮捕状を取った県警の三木邦彦警備部長は二十三日、記者会見で、事件の全容解明に向けた意気込みをみせた。拉致事件の捜査が大きく動いたことを関係者は評価するとともに、横田めぐみさん=拉致当時(一三)=ら拉致被害者らの一日も早い帰国につながるよう、期待を寄せた。
蓮池さん夫妻の拉致事件を捜査してきた県警外事課はこの日午前八時半ごろ、国外移送目的略取・国外移送容疑で、チェ容疑者の逮捕状を新潟地裁に請求。午後零時半すぎ、地裁から逮捕状が出たという。
午後一時から、拉致事件の捜査を指揮する三木警備部長や田辺茂外事課長が逮捕状を取ったことを発表。その席で三木警備部長は「(逮捕状を取ったのは)一区切りでなく、スタートライン」と強調。「新潟にはまだ、横田めぐみさんや曽我ミヨシさん=拉致当時(四六)=の事件がある」と述べ、今後も積極的に捜査に取り組む決意を示した。
一方、逮捕状が出たことを受け、県内外の関係者もさまざまな反応をみせた。
薫さんの兄、透さん(五一)は「弟たちがリスクを冒して証言したことが、(逮捕状という)結果につながった」としたうえで、「政府はこれをカードに次回の日朝協議に臨み、実行犯の引き渡しを要求するなど厳然と交渉してほしい」と要望した。救う会新潟の馬場吉衛会長も「難しいのは承知しているが、海外の捜査機関と連携して、ぜひ実行犯を逮捕してほしい」と期待をこめた。
薫さんの高校時代の同級生、野俣正一さん(四七)は「警察当局が動いたということ自体が北朝鮮へのメッセージになる。それが交渉の進展につながれば…」とコメント。薫さんの母校、中央大の学生らでつくる「支える会」の南竜也代表(二九)も「実行犯の逮捕や引き渡しを足がかりに、安否不明者や特定失踪(しつそう)者の問題にも切り込んでほしい」と話した。
また、曽我さん夫妻が住む佐渡市の高野宏一郎市長はこの日の会見で「北朝鮮は追い詰めていかないと何も出てこない。いくら逮捕状を取ったといっても容疑者を渡すような国じゃない」と述べ、政府や警察当局が毅然(きぜん)した態度で事件解決に取り組むように求めた。
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