めぐみさん夫判明 日本 拉致打開へ圧力 北朝鮮高官来日中に公表 | trycomp2のブログ
横田めぐみさんの夫は韓国人拉致被害者・金英男さんの可能性が高い―日本政府が11日公表したDNA鑑定結果によって、北朝鮮による国際的な拉致被害の実態が裏付けられた。北朝鮮高官の来日に合わせた公表は「対朝圧力」の一環で、日本側の強い解決要求の根拠を内外に示した形だ。ただ、北朝鮮の反発は必至。韓国が拉致問題で日本とどこまで歩調を合わせるか不透明な部分もあり、日本側は事態打開に向け、強硬策の“かけ”に出た格好とも言える。
「これで間違いなく国際世論は高まる。このタイミングで発表できてよかった」。日本政府高官は北朝鮮を揺さぶる狙いを率直に認めた。折しも東京では民間団体主催の会議に合わせロシアを除く6カ国協議の各国首席代表が滞在中だ。
日朝間のやりとりは従来、在北京の両国大使館を通じて行われてきた。今回は他の関係国の視線が集まる中で事実関係を公表。加えて、それを北朝鮮高官に直接伝える手法を取った。外務省幹部は「真実は最大の圧力。国際的連携が強まる」と効果に期待する。
だが、北朝鮮は横田さんの「遺骨」を偽物と断定した日本側の鑑定に反論したまま。横田さんの夫とされる人物についても、2004年11月の平壌での日朝協議で日本代表団が面会し、DNA鑑定への生体資料提出を求めたのに対し、北朝鮮側が断った経緯がある。北朝鮮の金桂冠外務次官は今回の鑑定結果について、記者団に不快感をあらわにした。
一方、日本側は韓国政府に協力を要請する方針だが、これまで南北関係に配慮して拉致問題に消極的だった韓国が積極協力に転じるとまでは読み切れていない。核問題の6カ国協議再開への折衝が難航しているだけに、北朝鮮への刺激を避けようとする思惑が働くことも予想される。
日本政府内では、今回の鑑定結果で「日米だけでなく6カ国協議議長国の中国も北朝鮮に厳しい態度を取らざるを得なくなる」との期待がある。しかし、北朝鮮が反発すれば、日朝協議再開のハードルはむしろ高くなるとみられる。 (東京報道部・神屋由紀子)
=2006/04/12付 西日本新聞朝刊=
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