早期救出への理解を 被害者家族が講演 /鹿児島
北朝鮮による拉致被害者の家族2人が10日、薩摩川内市天辰町の鹿児島純心女子大で講演した。2人は約500人の学生に、被害者の早期救出への理解と関心を持ってもらうよう呼びかけた。
2人は、吹上浜で拉致された増元るみ子さん(行方不明時24歳)の姉、平野フミ子さん(57)と松木薫さん(行方不明時26歳)の姉、斉藤文代さん(61)。
平野さんは、増元さんについて「写真の顔しか覚えてなく悔しい。家族は皆(被害者の)帰国を生きがいにして頑張っている」と、涙で声を詰まらせながら訴えた。
斉藤 さんは、松木さんのものと北朝鮮から送りつけられた遺骨が、DNA鑑定の結果別人だったことなどに触れ、「どこまで家族を苦しめるのか」と声を震わせた。
また、車椅子生活で認知症を患う老母が、松木さんの帰国を心待ちしていることを話し、「歯のない母が『おかえりなさい』の一言を毎日練習している」と訴えると、会場にすすり泣く声があがった。【松谷譲二】
7月12日朝刊
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