お台場のガンダムを見る

日曜日に、今話題のお台場ガンダムへ行ってきました。

まずガンダム云々よりも、お台場について言いたい。
ひとこと言いたい。

なぜあんなに魔界村なのかと。

夏休み期間の、しかも日曜日に行ったのが悪いかもしれませんよ確かに
確かにそれは悪いかも知れません
しかしながらあの人の多さは一体、何ですか
お台場には甘い香りの蜜でも塗りたくられてるっていうわけ？　そういうわけ？

ゆりかもめ台場駅を降りたら最後、
もう二度と、降りた駅に戻ることはできぬ強制横スクロール仕様。
あらゆる通路が閉鎖されており、だた一本だけの道が駅に戻れるよう仕組まれて、
そこに蟻もびっくりの長蛇の列が……。

悪いことに、その日はコミケの3日目だったという事態ですよ。
「コミケついでにガンダム見ていこう」
という発想はなるほど理解できますが、親子連れやカップルの多いお台場の中、
下着姿の幼女が顔を赤くしながらも何かを求めている絵柄がハイクオリティで描かれた紙袋を堂々と持って歩かれても！
それが一人や二人じゃないとか、そんな超魔界村があの日のお台場だったのです！

と、お台場がいかにドクターマシリトだったか理解いただけたかと思います。

で、肝心のガンダムですが、
想像よりも小さかったのが素直な感想。
実物大にすると、そんなものだったのかと。
もうお台場エリアにはいったら、どこからでもその勇姿が見えるくらいの巨大さかと思っていましたが、
実際は、ゆりかもめの車中からその姿を探すだけでも一苦労なほど。
森の中に立っているものだから、あれがザクだったらまず分かりませんね。

しかしまあ、近くにいってみると
やはり、連邦の白いヤツは格好良いですよ。
シードとかダブルオーとか、昨今のスタイリッシュなガンダムに見慣れて
ファーストのデザインがやや無骨に見えていた昨今でも、こうやって現実の巨体を目にすると
やはり、ファーストの方が素晴らしいデザインだと思ってしまうのです。

ガンダムの足下では、様々な屋台が立ち並び、
良い場所から写真を撮ってやるぜ商売とか、ポストカードとか、そんな感じの店も大繁盛の様子で。
ガンダムさまさま的なお祭り騒ぎが展開。

ガンダム騒ぎに便乗して一儲けしようってのはなかなか賢いとは思いますが、
アイスキャンディ屋に関しては、どうだったのかと。まじどうだったのかと。
ガンダムに向かう道の途中に、いくつか恐らく同じ系列の露店が立っていたのですが、
「昔ながらのアイスキャンディ、当たれば苦い。外れは甘い」
そんなことを叫ばれては、アイスが食べたくてもとても、買おうという気が起きません。
なぜ、あのクソ暑い中、値段も分からぬうえ、苦いアイスが出てくる可能性があるものに、金を出すでしょう。

とりあえず、ガンダムを見に行くなら、曇りの日でなるべく平日をオススメします。
人の群れと降り注ぐ陽の波状効果が、思うよりも軍の士気を下げますので。
かつて蜀に左遷された劉邦の軍が、故郷に帰れるという思いだけで、苦難の道をものともせず行軍していったのとは、全く逆の状況が展開されかねません。
せっかくガンダムの側に行っても
「ふーん。はやくうちにかえってクーラーの中、寝たい」
となっては、もったいないです。