超音波発生装置 | でたとこTRY@CATCH!

超音波発生装置

久々に普通の日記です。


つまり「日」常的な手「記」です。


話は数日前の事。

一年ぶりくらいに会った友達と銀座のイタリア料理屋に行った時の話です。

その店に行くのは二回目。以前、来たときよりも客が少ないなと思っていると、その理由は直ぐに分かりました。

店に入ってからずっと、頭の奥に直接響くような不快音。「ピー~!!」とずっと耳鳴りのするような感じで頭がガンガンする。

気のせいかなと思って、一緒に言った友人に尋ねてみるとやはり向こうも同じ感じがすると。


この感じどっかで……。


過去の記憶を探っていると、とたんに思い出した。


あれはまだ大学生の頃。大手スーパーの本屋でバイトをしていた時の話。

閉店後にゴミの整理をした後、スーパー全体のゴミ捨て場がありそこにゴミを捨てに行く作業があった。

するとそこのゴミ捨て場に行く度に、同じような不快音が。最初は気のせいかなと思っていたけど、行く度に同じ音がするので、不信に思って社員の人に尋ねてみた。


すると


「ねずみ防止用の超音波発生装置」


との答えが返ってきた。


なるほど、確かにゴミ捨て場にねずみがでるのは分かる。ゴミ袋を噛み切られてゴミが散らばるの防ぐ為にゴミ捨て場周辺に装置を設置するのは道理にかなっている。


でも今回のここは飲食店。しかも、そこそこの値段を取る店。マックや吉野屋とか大戸屋とかよりもランクの高い店。まさか、客席に響くような位置に設置していないよなと思って店員に尋ねてみると


「本ビルでねずみが発生しまして、ただいま店内どこでも終夜問わずこの音がします」と返事が返ってきた……。飲食店が堂々と客にねずみが発生しますって普通言うか。たとえ、発生してても厨房だけとか客に聞こえない位置に装置を設置しとくべきでは……。


「お気に召しませんか」と訪ねられ、「お気に召す分け無いだろ」と言いたかったが、そこは模範的社会人である私は「いいえ、大丈夫です」とにこやかに返しといた。


もうこの店には二度と行かない。