「ラブ☆ひな」地位向上委員会
月宮&優騎の恋愛アニメ談義に度々、登場した「ラブ☆ひな」。
なんか文章を読んでいると、
「ラブ☆ひな」が登場したせいで、古き良き恋愛アニメが廃れ、ハーレムアニメが台頭した!
諸悪の根源は「ラブ☆ひな」だ!
と読みとれる気がする。
赤松健の大ファン及び、ラブひなファンの方々は不快な思いをしていたら申し訳ないです。
しかしここで一つ言いたい。
「ジーク!!ラブ☆ひな!」
確かに美少女がいっぱい出てきて、冴えない主人公に理由も無く好意を持ったりする。後続の作品にハーレム的な要素さえ詰め込めば、ある程度の人気は見込めるとか言うような悪影響を与えたかもしれない。
実は私はこの作品に深い思い入れがあったりします。
この物語の主人公は作品開始時は東大目指し二浪中の浪人生。顔立ち悪くないがメガネで童顔で印象が薄い。中肉中背。(東大目指しているのに)偏差値50以下。スポーツ駄目。優柔不断。という非常に我々凡人が好感が持てる設定。
それがヒロインとの受験勉強を通して、東大にも合格して、最後は自分の夢を見つけ頼れる男へと成長する姿を描いたサクセスストーリーでもあります。
この頼りなく、冴えない男がどんどん冴えていく過程がすごく面白い。
そしてなにより私がこの作品に思い入れがある理由は当時私は受験生だったという事です。一浪しました……。
つまり現役時代も合わせれば2年間受験勉強をしました。
その二年間が、ラブひな全盛期と重なるのです。アニメは2クールだから半年。しかしクリスマススペシャル、東大合格春スペシャル、OVA。さらにさらにキャラクターソングのリリース、それに伴う声優ライブとマルチメディアな展開をみせ、多分役2年間は盛り上がってました。
当時、学校と自宅と参考書を買う本屋とで形成されるトライアングルの中で孤独な受験生活をおくっていた私にとって、受験を題材にしたこの作品は励みになりました。主人公が徹夜で勉強する姿、トイレの中で英単語帳を開く姿に共感を覚えたものでした。
そして何より、ハーレム作品とレッテルが貼られているのはあくまでアニメ。たしかにアニメは全ヒロインにスポットが当たって、皆が主人公に好意を持っている。しかし原作の最初はヒロインはあくまで成瀬川なるただ一人!!
他のヒロインは脇役で成瀬川なるを中心として描かれています。(途中からアニメの影響で、他のヒロインも人気が出た為、ハーレムと化していますが)
そしてそして最後に、この作品は私が堀江由衣のファンになるキッカケの作品です。
成瀬川なるは本当にはまり役です。それまでもデビュー当時から名前は知っていて、アークザラットやヴァイスクロイツに出てるの見て、綺麗な声の人だなくらいの印象は持っていましたが、ラブひなで完全にファンになりました。
その後もフルーツバスケットの本田透、kanonの月宮あゆ、いぬかみのようこ、ひぐらしのなく頃にの羽入とか代表作は数多くありますが、成瀬川なるが一番のはまり役だと今でも思っています。