広尾の事務センターは9Fにあります。
同じビルの4F~6Fくらいにかけて電話営業の会社などがあり、スタッフは派遣ぽい若い男女が多いです。
んで、1Fからエレベーターに乗る際に、だいたい高い確率でその会社の若い子たちも乗るわけです。
このビルのエレベーターだが、けっこうレスポンスがいいタイプのエレベーターで、ドアが開いて乗ったらいい感じのタイミングでドアが閉まります。乗った後、結構待ってから閉まるドン臭いのもあるじゃんか。
それでも、そやつらが4Fとかで降りる際に、まだ乗っている人に気を遣い、自分が降りる瞬間に「閉」ボタンを押して乗っている人たちの待つストレスをなくそうとして、スッと降りて行ったりする。
レスポンスがいいエレベーターだが、さらに気を遣ってくれているのねって感じで普段は微笑ましく見てました。
そんなまだ社会経験も浅いピュアな若い人たちが、一瞬にして恐怖のズンドコにたたき落とされようとはその時はまだ誰もし知る由はござーせん。えぇ、えぇ。
ある日、超二日酔いで昼ごろに事務センターに到着。
ボーとしているし、機嫌もうるわしくない。LIFEは5段階中、1.5くらい。
1Fで両手をポケットに突っ込んで、エレベーターを待っていた。
待ち人はオレのみ。
エレベーターが1Fに着き、中から若い男子2名が談笑しながら降りようとしていた。当然入れ違いにオレが乗るわけなのだが・・・
男の回想「いや~人間の習慣と言うのは怖いですよね。まさかあんなことになるとはその時は微塵もおもっていませんでした。」
その2名のうちのひとりがいつもの癖で、降りる際に「閉」ボタンを押して出てきたのだ。
彼らが降りたと同時にレスポンスのいいドアはスッと閉まり、上に行ってしまった。
オレ「・・・・。」
だーかーらー
ドアがぱったり閉まってるーよ
ドアがぱったり閉まってるーよ
君が「閉」を押すもんだから
ドアがぱったり閉まってるーよ
君が「閉」を押せば押すほど君の命が無くなっていーく
ドアがぱったり閉まってるーよ
気付いてくれよー
ブリーフ&トランクスの「青のり」のメロディーにのせて詩がぐるぐる回る。
癖で「閉」を押した事すら気付かない若手。すたすたとビルの出口に行ってしまった。
だが、もうオレはスイッチが入ってしまったようです。
オレ「・・・おい」
振り返る若手・・・
【筆者保護のため中略】
ビルのロビー的なところで何度もこだまする若い男の謝罪声・・・。
そんな昼下がりのひとときでした。
だれかその時に、オレの「閉」ボタンを押してくれればいいのに・・・。
習慣って怖いね。