真夜中に降った雨が夏のにおいを連れ去っていった

朝の高い空に浮かぶ雲たちが僕を置き去りにしていく


この歳になればいろいろと諦めてしまうこともある

だけど自分にだけはいまだに期待している僕がいる


いつも同じ電車で同じ話題の週刊誌

そういえば、僕だってずっと変わっていない気がした

でも女性誌は昨日と違う自分を演出したがっている

そういえば、僕自身は別に変りたがっていない気もした


アスファルトの上を革靴で歩くのにも慣れたけれど

どうしてすぐに靴底は擦り減ってしまうのだろう・・・?


責任とか言われると逃げ出したくもなるけれど

背負うものとか役割だとか足かせになり挑むしかないじゃない


今頃あのこはどこで何をしているんだろうと思った

知らないほうが幸せなことがあるのも知っているけれど

偶然街で見かけたらどんな顔をすればいいのかな?

笑えばいいよなんて言葉は要らないんだけれど


たゆまぬ努力の果てに未来の自分があるとして

今日も昨日もその前も生きてきたはずだったのに

周りと違う自分と周りに合わせる自分がいる

社会と自我の狭間で揺れ動く存在になった


「31にもなって…」なんて気にしないことにしても

分別つけて大人になるのも悪くないんじゃないかって思う

でも大人になるって意志だけでどうにかなるのかな?

大人になるって難しいって今でもそう思う