朝青龍の問題とかよりも、福山雅治のチラシをもって土俵に上がろうとした女性の話題よりも深刻な事件。

こうした問題よりもはるかに事件性が高い時津風部屋のリンチ殺人事件?まがいの事件だ。


☆・・・僕は若貴次代以降はあまり相撲は見ないので最近の力士については良く知らないのも事実だが・・・

僕の高校3年生時代、同じクラスの友人のおデブちゃんが相撲部屋に入門した。彼は高校時代はそこそこ名の知れた柔道の選手だったのでスカウトされたのだった。

高校卒業後は僕は大学へ、彼も角界へと旅立っていったが、半年後の夏休みに彼とバッタリ再会した事があった。

「キツくてついていけないから辞めて実家に戻ってきたんだ」と。・・・



相撲の世界は完全な縦社会で、先輩・上位階級の人には絶対的に服従しなければならない。国技と言う名の下に密室でのスパルタ(拷問的)教育を暗黙の了解として漫然と行われてきたのは紛れも無い事実。

当然過去にも今回の時津風部屋と同じような事はあったと思える。

基本的に現在の親方といわれる人も、そうした世界で生きてきたはずなので、鉄拳制裁や独裁社会を生き抜いてきた人だと理解しなければいけないと思う。

彼らは、いわば戦争を経験した軍人の亡霊のようなもの。戦時にはリンチや理不尽なイジメなどは当たり前にあった。

今回の場合で言えば同僚の力士の立場でば、やらなければやられるといった危機感が、特定のイジメられるひとを作っておかないと自分がイジメられる立場になるのではないかという恐怖心に置き変わっていく心理が働いたのではないかと思う。

親方の立場であれば、これくらいの事は他の部屋でもいくらでもやっている事。これくらいのイジメであれば大したことはないという安易な経験則からきた時代錯誤だったのではなかったのかと思えてならない。

国技という大義名分を盾にして聖域として扱ってきた相撲を、これまでの歴史の通りに神聖なる神様への奉物としてみるか、それとも現代のスポーツとしてみるか、をここらへんでキチンと線引きしなければ問題は解決しないように思う。

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