
かまど(かまど)神
仙台藩の領内には戦前まで台所に竈(かまど)の神様を祭る風習がありました。
以前入手した竈神(かまどがみ)、通称窯神様(かまがみさま)には片目がないので入れてあげることにしました。
残された片方の目と無くなった目の痕跡を見ると、どうも卵の殻を使った眼のようです。
問題は嵌める卵です。製作年代は推定(テキトー)明治時代のせいか、小さい卵です。
烏骨鶏を飼っている友人に頼んでみました。6個ほど頂いたうちの一番小さいのがフィットしました。品種改良前だったせいなのか、栄養不良だったのか昔の卵は小さかったんでしょうね。
昔のススだらけの台所に置かれていたところまで追い付くにはあと百年もかかりそうですが、卵の殻を入れたら、なんとなく命が吹き込まれたような気がするのは手前味噌過ぎるでしょうかね。