|
高校の大々先輩にさくらんぼの剪定をしてもらいました。ホームセンターで買ってきたまま伸び放題にしていたので、そろそろとは思っていたのですが、開花を期に訪ねて行くと気軽に畑までいらしてくださいました。 大先輩、今年八十八の米寿を迎えたそうですが、足が若干不自由なもののてきぱきと指示して下さり、日当たりを邪魔する木を切るときなどは、へっぴり腰を笑われてしまいました。 大崎市鹿島台品井沼~江戸時代 大崎市鹿島台の品井沼(しないぬま)は、江戸時代元禄の頃から干拓を始め、大正時代には山形を中心とする移民団を受け入れてきました。 大先輩によると、さくらんぼの名産地山形県東根の出身の方も多くいてさくらんぼの栽培を幾度か試みたそうですが、うまく実らなかったそうです。少し動揺しましたが、「いいさくらんぼだよ、日当たりもいいし」との言葉もいただきましたから、それにかけようかなとも思います。 訪ねて行った時、ご不自由な足で八十八歳の今も庭の草取りをしていた先輩のお話を聞いていたら、宮沢賢治の「野の師父」の詩を思い出しました。 野の師父 宮沢賢治 ・・・・師父よあなたを訪ねて来れば あなた縁に正しく座して 空と原とのけはひをきいてゐられます 日日に日の出と日の人に 小山のやうに草を刈り ・・・・ あなたのせなは松より円く あなたの指はかじかまり あなたの額は雨や日や あらゆる辛苦の図式を刻み あなたの瞳は洞よりうつろ この野とそらのあらゆる相はあなたの中に複本をもち それらの変化の方向や その作物への影響は たとえば風のことばのように あなたののどにつぶやかれます ・・・・ なぜ大先輩に剪定をお願いしたかって、うちの墓参りに行く時、果樹農家ではないのですが、きれいに剪定して仕立てた桃の木があるんですよ。あれは芸術ですね。 先輩宅の釜神(かまがみ)さま 先輩、いつまでもお元気で!! |


