山田洋次監督、吉永小百合さん主演の「母と暮らせば」を観てきました。


偶然にも、今年2本しか観ていない映画のどちらもが戦争を描いたものになりました。


夏に観た塚本晋也監督の「野火」は大岡昇平さんの原作を忠実に描いたため、戦争の悲惨さをこれでもかとこれでもかと見せつけたものでしたが、この「母と暮らせば」は長崎の原爆で亡くなった二宮くん演ずる浩二と、小百合さん演ずる母伸子との抑えた会話でストーリーが展開します。


戦争の悲惨さを伝えるのにはさまざまな切り口があるのでしょうが、山田監督はあえてこの手法を選んだんでしょうね。


死者にあえて語らせるところに、84才になる名監督の死生感や遺言のような執念を感じました。