画像

墓場鬼太郎 (角川文庫貸漫画復刻版)~水木しげる

数日前、BOOK・OFFで見つけた水木しげるさんの貸本漫画復刻版、墓場鬼太郎6刊読み終えました。

激戦地ラバウルで片腕を失うも生還した水木さんは、紙芝居作家を経て、貸本漫画家で頭角を表したのち、売れっ子漫画家に登りつめたそうです。

墓場鬼太郎はのちのゲゲゲの鬼太郎の原型となったものですが、普段漫画はほとんど読まないボクでもどんどん引き込まれて行く、不思議な魅力を持つ作品です。

東京オリンピックや所得倍増計画の池田勇人首相が登場してきますから、昭和40年前後でしょうか?そういえば、ボクが育った東北の田舎町にも貸本屋があって、小学生の頃に借りた記憶がありました。

妖怪や幽霊が人間と織りなす展開は、死と紙一重だった水木さんの戦争体験から醸しだされたものだったんですね。

はかないが、いとおしい・・・きっとそういう死生感を描きたかったんではないのでしょうか?

水木しげるさんのご冥福をお祈り申し上げます。