宮沢賢治 農学校教員時代 ~関登久也著「賢治随聞」より
数日前の朝日新聞朝刊「リレーオピニオン」没後80年賢治を語ろうの宮沢賢治の弟、清六さんの孫、宮沢和樹さんの言葉が良かったですね。
あのうつ向いたコート姿の写真は、ベートーベンの真似をして友達に撮らせたもので、面白い人だったし、私塾「羅須地人協会」など、失敗もよくあった人だった。
有名な「雨ニモマケズ」の詩は、自分に向けた言葉で、賢治は偉人ではなく、悩みを抱えた一人の人間の視点で読んで欲しい。
・・・ひたすら農民のためにだけささげた一生のように思われたり、そのストイックな生き方のために、「雨ニモマケズ」など彼の作品は、軍国主義の時代に、為政者に都合のいいように国民に忍従を強いるために使われたりもしました。
賢治の弟清六さんと言えば、長生きされ、若くして亡くなった賢治の作品や人となりを伝えるのに努力した方です。
その孫さんと言えば、言わば賢治の孫、その方が虚飾を排したこんな見方をしているのがボクにはうれしいですね。
著者もあるらしいですから、是非読みたいですね。
