零戦その誕生と栄光への記録~角川文庫
先日の「リンゴが教えてくれたこと」と一緒にBOOK・OFFで買ったのがこの本。
帯の「ジブリ映画化」ではなく、「零戦」・「堀越二郎」で反応してしまった。
自慢じゃないが、フェイスブックのブルーインパルスの曲技飛行にだって素直に「いいね!」をためらう戦争嫌い。
まだ読み始めたばかりだが、日本海軍の世界に誇る戦闘機の誕生秘話にグイグイ引き寄せられている。
屈折してますね。
ボクの小学生の頃だから、昭和30年代は、まだまだ戦争はこりごりだという空気は強く、非武装中立論の社会党(社民党の前身)も一定の支持を集めていて、メーデーには先生が田舎の駅前広場で「安保反対!」とやっていた時代だ。
一方でボクたちの愛読書、少年マガジンやサンデーでは、「紫電改のタカ」などの日本の戦闘機零戦や紫電改とアメリカのグラマンなどの戦闘機との戦いを描いた漫画が人気を集めていた。
実は後年、零戦バイロットで撃墜王だった坂井三郎さんの著書は全て読んでいる。
言い訳をするようだが、坂井さんは自身の空戦を丁寧に描いていると同時に平和を説いているのだが・・・。
いったいこの自己矛盾のようなものはどこからくるのだろうか?
戦争はもうこりごりだという空気が大勢をしめていた時代に、ああいう戦争漫画が許されて人気を占めていたことと共に、いつかボクの心のヒダみたいなものを解明したいと思っている。
