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茶道のお手前ではありません、泡盛を振舞うクマさん。2013.03.29

誰が名づけたか、東日本大震災津波被災地宮城県東松島市にあるクマさん宅は、居酒屋「クマガイ」或いは「クマガイ亭」と呼ばれるようになりました。

東松島の復興最前線に近いこと、クマさんとA澤さんのキャラクターからか、ある時はボランティアの方々、そしてボクたちテレマークスキーヤーが酒を酌み交わす場となったことから付けられたのでしょうね。

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昨夜はA澤さんに声をかけていただいて、久しぶりにクマガイ亭に行って来ました。

DrSatoや、Y正さんが来るからということでしたが、さすが居酒屋「クマガイ」の名に恥じない多彩な顔ぶれの方々にお会いすることが出来、大津波から2年経った被災地の現状を、クマさんやクマさんのお友達、大曲浜漁協の組合長さんから聞かせてもらいました。

高台移転の用地買収や造成一つとっても、相続による土地所有者との折衝の困難さ、造成は進むものの移転戸数の減少など課題は山積みなようですね。

完成まであと数年はかかるという始まったばかりの造成現場に、毎日見に来る方がいるというお話しには胸がキュンとしました。

その中で一番気にかかったのが、漁協の組合長さんのお話、仮設住宅に暮らす人たちの心の問題でした。

広いお宅に住んでいた方が、突然の津波で屋敷と家族を失い、その後仮設住宅で無我夢中で過ごしてきた2年。

ふと我に帰る時間ができたのでしょうか、心にポッカリと空いた穴、見通しのたたない未来に苦しんでいるというのです。

組合長さんも、震災後はほとんど見なかった、自身が目撃した津波に流される人の夢を最近はよく見るそうです。

震災のハード面の復旧と共に被災者の心の問題、どうしたらいいのでしょうか?

考えさせられた一夜でした。

クマガイ亭に集まられたみなさん、クマさん高志さんありがとうございました