小沢昭一さんの本
小沢昭一さんの本、あんまり買い込み過ぎたのでまだ読み終わりません。
軍国少年だった小沢さんは、戦中戦後の体験から戦争を憎悪するようになり、終戦直後の日本や自分史をよく書いていました
昨夜はこんな一節に出会いました。
「米が食いたい!は私たちの悲願であり、祈りであった。
パンパンガールさんが、サルカニ合戦ではないが、私のにぎり飯一個と彼女の肉体のチェンジを申し出てきたことがあった。ホントです。
いま、にぎり飯一個でチェンジしてくれる女がいるかよ、おのおのがた。 ~小沢昭一『わた史発掘』より
「真夜中にぷっと吹き出し妻けげん」 日出男
ホントは笑っちゃいけないんですが、終戦直後の食糧事情は厳しく、ヤミ米に手を出さず配給の米だけで暮らしていた裁判官が餓死したという話も聞いたことがあります。
だんだん風化していく戦争や戦争直後の体験は語り継いでいかなくてはなりませんね。
