2012.12.20 上弦の月
河北新報朝刊、スポーツシンポジウム「ロンドンオリンピックを振り返って」での増田明美さんの基調講演が素晴らしい。
1984年のロサンゼルスオリンピックで惨敗した4年後の大阪国際女子マラソン。
「ビリでもいいから次のステッブに」と臨んだ彼女。
27キロ地点で「お前の時代は終わったんや」の心ないヤジ。
恥ずかしくなって立ち止まって歩き始めたそう。
ところが、通り過ぎる市民ランナーは肩を叩いてくれたり、一緒に走ろうと声をかけてくれた。
お陰で、28位でゴールして今の私があると語る増田明美さん、現役を退いてからの名解説とご活躍はご存知の通り。
好感がもてる優しい語り口は、そんな体験からきてるんですね。
・・・ブログで書きたいのは「男の後ろ姿」
負けて去りゆく男のうしろ姿かもしれないし、やわらかに人をかき分けて花道を引き上げる、勝者のうしろ姿かもしれない。
大げさに言わしてもらえば、人生のさびしさを書きたいと思っている。
