小沢昭一さん死去のニュースを聞いてから、多分ウチに一冊、小沢さんの本がどこかにあったような気がしたので探した。

あった!あった。「話にさく花」

第一冊1995年というから17年前。古書店の値札は貼ってないから、新刊で買って、少なくとも10年は書棚で熟成させていたもののようだ。

多くが短編だが、ラジオの「小沢昭一的こころ」のテーマソング、♪ちゃちゃちゃ、ちゃららんら~、ちゃんちゃんちゃんちゃ~んが聞こえてくるようなテンポの、小沢さん独特の語り口が伝わってくるようなエッセーだ。

その中に周防の猿回しのニューヨーク公演の話が出てくる。

公演の話が決まった時、ニューヨークの動物保護団体が、日本の猿回しは動物虐待だから反対の声が上がったと言う。

口添えが欲しいと言われた小沢さんは、猿は厩(うまや)の守り神であり、半世紀ほど前の日本では正月の悪魔祓いの儀式、猿回しに使われたものと説く。

さらにアジア各国にも猿の芸はあるが、それらはみなムチとエサで...芸をさせるものなのだそうで、その点日本の猿まわしは、猿と寝食を共にし、猿と人との信頼関係でなりたっている芸だと語る。

その影響ではないだろうがと謙遜しているが、日本の猿回しのニューヨーク公演は実現することになったそう。

日本の消えゆく伝統芸を追及しつづけた小沢さん、いいとこ見てますね。

ボクはこういう視点好きだなあ。

最後にブッシュ大統領が晩餐会で倒れたのを猿がまねて、また問題が出たとかの落ちも付けて。